C-brand

 

 


 

 

 



 

暴力的なカノジョ。

 

※ご注意: 露骨な性的描写あり。というかそれしかありません!18歳以上の方の閲覧推奨。

 

第7話「もっと殴って!もっとなじって!」にて。

クラウドが『面倒だけど、面倒だけど…面倒だけど…いいよ。』と言った後の、ベッドシーンな展開です。(謝)

 

 

セックスしたいから好きなんじゃなくって。

好きだから、セックスしたいんだ。

ほんとだよ?

  

クラウドを抱き締めながら、この先、どうしたらいいのか考えていた。

俺の背後には、クラウドの使っているべッド。

クラウドは、俺に遠慮がちに腕を回している。

この状況、もしかしなくても、すごくおいしいんじゃないだろうか。

このまま、ベッドインできる?

沸々と湧き上がる、浅ましい俺の欲望。

 

いや、待て待て、俺!

クラウドを無理やり抱いてから、まだ一日も経っていないんだぞ?

それなのにもう盛ってたら、さすがにまずいんじゃないだろうか。

せっかく想いが叶ったっていうのに、クラウドに軽蔑されてしまう。

 

そうだ、今は我慢だ。

時間をかけて、愛を深めていけばいい。

違うことを考えろ!

たとえば、そうだな…こないだ動物番組で見た、チョコボの雛のこととか。

チョコボ、可愛いよな〜〜なんていうか、こいつみたいにフワフワしてて。

むぎゅむぎゅして、ちゅっちゅしたい。

そんでその後は……

 

って全然、違うこと考えてねえ!

違うことを考えようとすればするほど、意識が全部、腕の中のクラウドに集中してしまう。

そして。

 

 

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ。

 

 

心臓が、ぶっ壊れた。

大好きな子が腕の中にいるってだけで、信じられないぐらい鼓動が速くなる。

この音、クラウドに聞こえているんじゃないかと思うほど。

 

「ぶ、ザックス…」

「え?!」

「ドキドキ、してる。」

やっぱり、ばれてたか!!

 

「だって…すっげえ好きだから。」

今さらクラウドの前で、格好つけたってしょうがない。

ありのままぶつかるしかない。

バカで、変態で、節操なしの俺のままで。

少し腕の力を緩めて、クラウドの顔を覗き込む。

目が合うと、クラウドの頬が赤く染まる。

…なんだ。クラウドだって、すごい緊張してるじゃん。

 

「見んな。変態。」

わざと拗ねた顔を作って、可愛くないことを言うクラウド。

その彼の言葉で。どうしようもなく興奮するのを、自覚した。

俺って、本物の変態…。でも、しょうがない。

――だってクラウドが、悪態つきながら俺にしがみついてくるんだから。

 

たまらなくなって、クラウドの唇に優しくキスを落とす。

キスぐらいなら、許してくれるよな?

驚かせたくないから、ただ、唇を重ねるだけ。

クラウドはぎゅっと目をつぶって、息を止めて。

キスの仕方を知らない彼が、たまらなく愛しい。

「クラウド、鼻で息してごらん。」

あまりに苦しそうにしているので、そう言ってあげる。

 

「いて!」

急にクラウドに下唇をかまれる。

「なんだよ、自分の方が経験あると思って。偉そうに。」

「え???」

クラウドが急に俺を押しのけて、腕の中から逃げてしまう。

やばい、不機嫌モードのスイッチが入ったのか?

せっかく、いい雰囲気だったのに!

 

「クラ〜!ごめん!怒らないで?な?」

きっとこの世の中で、俺ほど情けない男はいないだろう。

そう罵られたって、構わない。

クラウドのためなら、土下座だって尻尾をふることだって朝飯前。

そっぽを向くクラウドを、後ろから抱き締める。

 

「クラ、」

「今まで、何人の子と付き合ってきた…?」

「え」

クラウドに思いがけない質問をされ、言葉につまる。

「えっと、そうだな…何人ぐらいだろ。たぶん、」

「やっぱりいい!聞きたくない!」

 

クラウドが俺の腕から逃げようとするのを、必死で捕まえる。

「これからは、オマエしか見ないよ?」

別にかっこつけるつもりじゃなくて。

本当のキモチだったから、そう伝えたかった。

クラウドの形のいい貝殻みたいな耳が、みるみるうちに赤く染まって。

その彼が、少しだけ振り返る。

花の香りみたいな、甘い息がかかる。酔いそうだと思った。

 

――クラウドに、酔ってしまう。

 

だめだ。

だめだ、だめだ。

だめだだめだだめだだめだだめだだめだって今、何回言ったよ俺。

そうじゃなくて。だめだってわかってるのに、抑え切れない!!

 

急にクラウドの腕をひいて、ベッドに押し倒す。

本当は優しくベッドに引っ張るつもりだったのに、思いのほか力が入ってしまって。

しかもあまりにクラウドが軽いもんだから、まるで投げ飛ばすようになってしまった。

最低、まるで暴力だ!

 

「ザックス…」

ベッドに投げ飛ばされたクラウドが、少し怯えた目をするのがわかる。

ちょっと待ってくれ!違う、そんなつもりじゃない!

「クラ、違う!ごめん、痛くしたいんじゃなくて…!」

優しくしたいだけなんだ。

――ただ、全身全霊で愛したいだけ。

ベッドに沈んだままのクラウドに、体重をかけないように覆いかぶさって。

彼の頬を、優しくさする。

彼は一瞬、びくりと肩を揺らすけど、次第に体の力を抜く。

 

クラウドの白い手が、ゆっくりと上がって。俺の頭におずおずと回される。

その手は、小さく震えていた。目にも涙を溜めている。

それでも俺を受け入れようとしている彼に、胸が締め付けられる。

昨日俺は、初めてだったクラウドに、あんな乱暴なことをして。

泣き叫ぶ彼を、無理やり犯して。

「初めて、だったのに。…昨日、あんなことして、ごめんな。恐かったろ。」

もう無理やりなことは、したくない。

クラウドを泣かすのは、俺にとってもはや、絶対の禁忌だと思った。

 

「こわくなんか……」

そう言いながら、その声すら震えている。

どうしたら、彼の恐怖を拭ってあげられるだろう?

クラウドに、またそっとキスをする。

今度は、少しだけ舌をいれて。

拒絶されたらどうしようと思ったけど、彼の舌が俺のそれにほんの少し、絡められる。

応えてくれようとしているのが、わかって。

気付いたら夢中になって、クラウドの柔らかい唇を貪っていた。

 

「ふぁ…ふ…」

なあ、クラウド。――バカなこと言っていい?

クラウドって、花の妖精かなんかなのかなって。本気で思った。

なんでクラウドの吐息って、こんなに甘くて、いい匂いがするんだろう。

欲しがるなって言う方が、無理。

 

俺の下半身は当然のように熱くなっていて、きっとクラウドは気付いているはず。

俺の猛った欲望が、彼の太ももに押し付けられているから。

だけど、体だけが欲しいんじゃないんだ。

クラウドだから、欲しいんだ。

――ほんとだよ?

「……あたってるんですけど。」

「すみません。」

やっぱり、ばればれ!

 

 

「…したい、の…?」

「…………クラウドが、許してくれるなら。」

 

 

本当は、死ぬほどクラウドとセックスしたい。

だけど、傷つけたくはないんだ。

…矛盾してるかもしれないけど。

だけどその、欲しくて、でも守りたいって矛盾こそ――きっと愛ってやつなんだ。

 

「………どうしてもって言うなら……いい、けど……」

「…けど?」

上目遣いで見上げてくるクラウドに、鼻血が出そうだ。

なんとか高ぶる想いを抑えて、聞き返す。

「責任、とれ。」

責任?責任?そんなの、決まってる。

 

「よろこんで!!!!」

幸せな家族計画は立ててあるんだ!

クラウドがいて、俺がいて、幸せすぎて恐いぐらいな、そんな未来。

――責任もって、クラウドを幸せにしてあげる。

 

 

 

 


 

子犬なんて、可愛いもんじゃないと思う。

まるで、狼だ。

獲物の皮を剥ぐみたいに、クラウドの服をあっというまに脱がせる。

その白い綺麗な肌を、夢中になって嘗め回して、弄り回す。

女の子のときと変わらない、肌理細やかな肌が、あまりに気持ちいい。

どこを触ってもすべすべ。

化粧品のCMとか出れるんじゃないか、とか。バカみたいな発想が生まれる。

 

…でも、そう思わざるを得ないほど。

男のクラウドの体は、想像以上に魅力的だった。

女の子のときだって、そりゃ可愛くてしょうがなかった。

だけど今、目の前にある体は、それを超えるほどの色っぽさをはなって。

――たしかに、男のクラウドに柔らかい胸はない。

だけど、相変わらず眩しいぐらいの、抜けるような白い肌。

折れちゃいそうな細い首。すらっとのびる手足。

そして、恐ろしく細い腰!(目分量で50センチと少しぐらい?)

たぶん、俺の両手にすっぽりはまる。

 

それに俺と同じモノであるはずの、男の印。

…俺と、同じもの、だよな?

こんなに綺麗なのに?

 

「かわいい…」

「あ!」

クラウドの綺麗な薄桃色の性器を、優しく握る。

男のモノに興奮してる俺って、いったい…。

だけどもう、クラウドじゃないとだめだと思う。

部屋に隠してあるAVも、近いうちに処分しよっと。

…それはともかく。

思わず衝動を抑えきれず、むしゃぶるようにクラウドの性器を口に含む。

 

「や、ザックス、いや…」

「……いや?蜜、でてきたよ?」

本当は、こんなことをしても、感じてくれるのか自信がなかった。

だって、あまりに男とは思えない体だから。

男でも女でもない生き物――

それぐらい、浮世離れした美しさだから。

だけど、心配はなかったみたいだ。

ちょっと舌で弄んであげただけで、クラウドの可愛い性器は硬度をもつ。

「やあ…なに、なんで?」

クラウドは快感に戸惑っているのか、ふるふると顔を横に振る。

たぶん、自分で弄ったこともないんだろう。

可愛い、可愛い、可愛い!

 

「クラ、気持ちいい?」

「そんなわけ、ない…ない、モン…」

生理的な涙をぽろぽろ流しながら、否定する彼。

ベッドの中でもツンデレ?

もう我慢できません!

 

彼の後肛に指をはわせ、指を一本入れてみる。

「え?!や、やだ!やだやだ!」

クラウドはびくりと体を震えさせて、起き上がろうとする。

それを優しく抑えて、耳元で囁く。

「男同士って、こうやるんだって。…クラのここに、挿れたい。イヤ?」

「そ…そんなとこ、に…?汚い、よ。」

「汚いわけあるか。クラウドなんだから。」

 

クラウドの内部の熱に興奮して、思わず指を動かす。

「ひぁぁ!やッ!ゆび、だめ!」

反応の良さに嬉しくなって、必死で中をかき回す。

少しずつ、指を増やしていく。

ちゃんと慣らさないと、きっと傷つけてしまう。

 

性器の裏わたりを指で押すと、クラウドの体が大きく揺れる。

「ふぁ!!」

「ここ?」

「あ、あ!そこ、やだ!お願い、抜いて…!」

「もう1本、増やしてもいい?」

「いやだ!」

「…わかった。じゃあ、一本だけ、な?」

 

そう優しく言って、俺の下半身を取り出す。

そして最低にも、それをクラウドの秘部にあてがう。

「え?そんなの、無理!無理だよ…!」

「一本だけ、だから。な?」

 

一本は一本でも、指とはレベルが違う大きさ。

こんな自分でもひいてしまうほどのぶっといモノ、本当に入るんだろうか?

ためしに、ちょっと先っぽを挿れてみる。

「い…!」

クラウドは悲痛な顔。それに全身に力が入って、またガタガタ震えだす。

 

さすがに可哀想で、腰を止める。

クラウドは、女の子じゃない。

もしかすると、男同士のセックスに快感なんて生まれないのかもしれない。

もとから、そんな機能のない場所なんだから。

「なに、やってんだよ!痛い!ザックスのへたくそ!」

「う、ごめん…」

さすがに悲しい。これ以上進めるのは無理だと思って、少し入ったそれを抜こうとする。

 

「なにやってんだ!ばかばか!」

「え?」

「さっさと入れろ!!」

「え????」

 

クラウドを見下ろすと、涙目で睨みあげてくる彼と目が合う。

体は震えてるのに、必死で強がっている彼を見て。

どくん、と下半身がさらに興奮するのがわかった。

抜きかけていたそれを、思わず、突き入れる。

「んあ!」

「うわッ?!」

 

女の子のときだって、そりゃ信じられないほどきつかった。

でも男のクラウドは、そのときとは比較にならないほど、締め付けがすごくって。

刺しいれた瞬間。

「…え?ザックス、どうし、たの…?」

「……………。」

 

 

出してしまった。

 

 

「……ごめん。出た。」

「え?もう?」

 

俺って、最低!バカ、アホ、トンマ、マヌケ!しかも、早漏かよ!

今まで、女の子と幾多のセックスを経験してきた。

正直、体力にもテクニックにも、結構自信があった。

それなのに。

「…すっげえ、キモチよかったから。ごめん。」

 

言い訳かもしれないけど。

今までの経験値なんて、何の意味もなさないんだ。

クラウドを前にすると、余裕なんて欠片もない。

だってすっげえ、好きだから。

 

「ふーん…やっぱへたくそ、なんだ。」

そう言うクラウドは、なんでか少し嬉しそうに笑っている。

「経験あるとか、言ってたくせに。」

ひどい言われようなのに、そのクラウドの言葉に、なんだか優しい響きを感じた。

「…しょうがないだろ。本当に愛した子は、クラだけだから。」

クラウドの髪に顔をうずめながら、恥ずかしげもなくそう言ってあげる。

別に睦事とかじゃなくって。

――愛しさを、伝えたいだけ。

 

「…ばかじゃない。」

あ、それ好き。

また下半身が性懲りもなく、熱を持つのがわかる。

入ったままだから、きっとクラウドが一番よくわかっているはず。

「え?なんかまた…おっきく、なった…?」

「…今度は、オマエもイかせてやるから。」

そう宣言して、ゆっくりと腰を動かす。

 

「い、あ…!は…」

クラウドの金髪が、白いシーツにぱさぱさと揺れる。

必死に首を左右に振るクラウドが、たまらなくそそる。

奥を突くたびに体を反らせて、細い首の喉仏が、誘うように持ち上がる。

その喉仏に、当然のように貪りつくと、甘い汗の味がする。

汗まで甘いクラウドって、今度こそ本物の妖精さん?

 

「クラウド、つらい…?」

クラウドは、「痛い」とか「やめろ」とか言わない。

ただ呼吸を荒くして、必死で苦痛に耐えている、そんな顔だった。

女の子のときは、結構感じてくれていただけに、ものすごい罪悪感だ。

そしてその非道徳な行為を、クラウドにしていると思うだけで、ものすごい興奮するわけだけど。

…俺ってどこまでも変態だな。

 

クラウドの中を探るように、ゆっくりと中をかき混ぜる。

足を思い切り折り曲げられて、クラウドは羞恥でか、顔を自らの腕で隠す。

その腕をつかんで、自分の手を重ねてから、性器の裏辺りを狙って突いてみる。

指を入れたとき、感じてくれた場所。

「い、や…そんな、かきまぜちゃ、いやあ…」

悲痛な声から、あきらかに甘い声に変わる。

 

「こうやって、ぐちゃぐちゃにされるのが好きなんだ?」

「ザックス、のばか…!!変態!クソ野郎!!」

この期に及んで、可愛くないことを言うクラウドの言葉を、キスで遮って。

今度は、ずんずん腰を使う。

キモチいいなら、もっと突いてあげたい。

奥を突くたびに、ぎゅっと信じられないほど締め付けてくるもんだから、

俺も奥歯をかみ締めながら、必死で耐える。

今度クラウドより先にイったら、情けないにもほどがあるぞ!

 

――できるなら。

ずっと、こうしていたい。いつまでも繋がっていたい。

そう思うほどに、たまらなくキモチいい。…たまらなく、愛しい。

 

部屋の中は、ぐちゃぐちゃと濡れたような音と、腰を打ちつける乾いた音が連続的に響く。

ふと、この部屋はクラウドの部屋だったと、今さらながら思い出す。

綺麗に整頓された室内は、参考書や専門書が本棚に敷き詰められて、机の上はノートパソコンのみ。

このストイックなクラウドの部屋で、彼と淫らな行為にふけっているのかと思うと、

なんだか異常な興奮を感じる。

いったい今まで何度、この部屋で彼を抱くっていう妄想をしただろう。

何度、夢に見ただろう―――愛しい人とのセックスを。

どうしようもない快感と、クラウドへの愛しさを感じて、さらに勢いよく腰を動かしたとき。

「…もっと、し、て………」

「え?」

 

 

 

「もっと、パンパンしてぇ…!」

 

 

 

え?え?ええ?!

今のって、クラウド???????

なにそれ、ものすっごいデレじゃない?

 

クラウドは涙で顔を濡らしながら、必死で俺を求めている。

頬を紅潮させ、濡れた唇で可愛い喘ぎ声を漏らしながら。

しかも、ほんの少しだけど、腰を揺らして。

俺の動きに合わせようと、拙い動きで俺を誘う。

…ストイックなツンツンクラウドは、どこに行ったの?

――たまらないんですけど。

 

「クラ…!クラぁ!」

クラウドの可愛いお願いどおり、パンパン音を立てながら打ち付けてやる。

「ひあああん!ざっくす…、もっと奥…!お願い…」

本当にあのツンなクラウドと、同一人物?

「クラ!いくらでも、突いてやるから!ほら!ほら!」

まさかクラウドが、俺を欲しがってくれるなんて!

「ふあ!もう、だ、め…」

「中、いい?出して、いい?」

「うん…、うん、出し、て!中、出して…!ざっくす、に汚してほしい…の」

「クラウド!!」

 

可愛くって死ぬって!

好きすぎて死ぬって!

いや、死ぬなら、一緒に逝きたい。

 

思いっきりクラウドを抱き締めたまま、奥深くで果てた。

クラウドはか細い悲鳴をあげて、すぐに彼も達したのがわかった。

よかった、なんとか一人でイクっていう最悪なパターンだけは、避けることができて。

たまらない幸福感に満ちて、クラウドに口付けると、彼はもう眠りにおちていた。

気を失っていたという方が、正しいかもしれない。

…やりすぎた?

正直なところ、まだまだ愛しきれないぐらいだけど。

 

クラウドが目を覚ましたとき――彼はひどい目にあったと、思わないだろうか。

まさか後ろに突っ込まれるなんて、想像もしてなかっただろうし。

最後は感じてくれてたけど、好き放題に抱いてしまった。

本物の変態だと軽蔑されても、仕方がない。

そもそも昨夜、彼をレイプをして、一日も経たずに盛った俺って。

どこまで我慢ないの?

急に恐くなって、クラウドを抱き寄せる。

 

 

「…ざっくすの、バカ…。」

 

 

そう言うクラウドの寝言に、びくりとして彼の顔を覗くと。

腕の中の彼は、微笑んでいた。

優しい、優しい、笑み。

―――泣きたくなるほどの、愛を感じた。

 

そうか、わかった。

クラウドは、男でも女でもない。ましてや、妖精さんでもない。

クラウドは――天使。

どんな最低な俺も受け入れてくれる、俺の天使。

  

 

 

その憎まれ口、キミのこのうえない愛の囁きだって、思ってもいいですか?

 

  

 

――バカで、変態で、しかも節操なし。

3拍子そろった、どうしようもない俺だけど。

 

責任もって、キミを世界一幸せにすると誓います。

(エッチなDVDも、今度の日曜日に処分します!)

    

 

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C-brandMOCOCO (2009.3.2)

 

 

 

 


 

 

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