幸せな未来を、クラウドへ贈ります。
【あとがき】という名の長い言い訳!
「キミに贈る、5文字の言葉。」最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
公式設定を無視して、たくさんの矛盾がありますこと、お詫びいたします。申し訳ございません!
もとは8月11日のクラウドの誕生日記念に書いたもの。
クラウドに幸せな未来を贈りたい、そんな管理人の意図によって書きだした物語でした。
「言葉の持つ力、言葉を贈る意味。」それが、今作の拙いテーマになっています。
「言葉を伝えることで、もしくは伝えないことで、それが人の人生にどんな影響を与えるのか。」
つまりは、ザックスの生死に変化があるのか。書きたい主旨は、そこにありました。
クラウドの最後の言葉は、「さようなら」でも「ごめんなさい」でもなく、「あいしてる」。
その言葉を言えなかった過去で、ザックスは死んでしまいます。
(過去の電話においてクラウドは、その言葉を言っていなかったということです。)
それは、ザックスは自分の死の先に、クラウドの幸福があると信じたから。
第4話でザックスがトラックの運転手に向かって「俺はここで戦いたいから」と言いますが、
それは「俺はここで死にたいから。」という意味での発言です。
避けられたかもしれない死を、あえて避けずに、受け入れることになりました。
一方で、「あいしてる、だから生きて」という言葉を聞いたザックスが生還できたのは、
ほかでもなくザックス自身が、生きようと強く望んだからだと思います。
FF9のエンディング――以下、少しネタばれになりますのでご注意ください。
他ジャンルのため恐縮なのですが、FF9で死んだと思われた主人公が生還し、ヒロインが言います。
「どうして助かったの?」それに対し主人公は、「助かったんじゃないさ。生きようと思ったんだ。」
そう、返す言葉。私にとって、とても衝撃的でした。
生きようとすること。受動的な生ではなく、生きようと強く望むこと。
それこそが、FF9の主人公、そして今作のザックスが生還した、一番の理由なのだと信じています。
今、伝えなくては意味をなさないこと、あると思います。
ありがとうという気持ち、好きだという気持ち。管理人自身、伝えることができず、
最後まで結局言えなかった経験がありますから、それは自分に最も思い当たることなのですが。
いつ終わるかわからない人生だからこそ、大事な人には優しくしてあげたいし。
言いたいことは伝えておきたいと、今なら思います。
その行動ひとつで、言葉ひとつで、
変わる未来もあるかもしれないということ。
人生経験など未熟すぎる管理人ではありますが、そんな拙いメッセージを込めて書かせていただきました。
余談ではありますが…
「過去に携帯が繋がる」という有り得ない奇跡を起こしたのは、おそらく神様ではありません。
クラウドの携帯電話を、死の淵まで握っていた母。
それを10年手放すことができずにいたレノ。
クラウドに贈られたマテリアで出来たストラップの力。
そしてクラウドを想い続けたザックス、ザックスを想い続けたクラウド。
全ての想いが、行動が重なって、起きた奇跡なのだと解釈していただけたら幸いです。
ファンタジー…もいいところですね!(こっぱずかしいです!)
一方でザックスがプレゼントしたチョコボのストラップは、いったい何のマテリアだったのか。
自由に想像していただきたいのですが、たとえば「幸運」だったり「希望」だったり、そういう
奇跡を手伝うマテリア石だったのではと思います。(て、てきとう?)
ザックスの死について。
いつかくる別離を知っているからこそ、二人の生きた人生が輝くのでしょうし、
その結末こそが、二人の絆の証明だと思います。
頑張れば人生は変わる、幸せになれる、そう言い切れないのが人生。
…そうかもしれないですが、せめて、今回のお話の二人には、努力した分だけ幸せになってほしく、
ザックス生存という結末を選ばせていただきました。
CCを、そしてACCを大事にしたい気持ちはあります。
私がザックラを好きで仕方がないのは、二人の別離が前提にあるかもしれません。
ザックスを好きな一番の理由は、彼がクラウドを守ってくれた人だからで、
クラウドを好きな一番の理由は、ザックスが守りたかった人だから。
そうある以上は、ザックスの生き様、そして死に様を受け入れたい気持ちもあります。
(今の私にはまだできませんが…!)
ですが、二次創作を始めたのは、二人を幸せにしたかったから。
ですので、こんな未来を手にいれる二人がいてもいいかなと…
そんな風に、この二人の結末を受け止めていただけたら。本当に、幸いの極みです!
本当に拙いばかりのお話を、応援してくださった方。
浅はかな管理人の人生観・恋愛観を受け止めてくださった方。
そして当サイトのザックラ二人の幸せを、想ってくだった方。
本当にありがとうございました!
実現するかはわかりませんが、あまりに不完全燃焼の感がありますので…
いずれ、蛇足程度にでも、その後のお話を書けたらなと思います。
その時にはもう少し明るいトーンで!これでもかという幸せザックラを!
ふつつかな妄想野郎ではございますが、今後ともどうか見捨てずお付き合いくださいますよう、
全力でお願い申し上げます!
変態日記のテンションと、だいぶ違くてすみません(笑)
どちらも本当のわたくしです(*^^*)ザックラ大好き!尻大好き!
2010年4月 MOCOCO
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