C-brand

 

 


 

 

 



 

 

…と見せかけて、ハロウィン関係ねーじゃんな話です。OK?

 

 

※ご注意

@ただのエロ童話です。くだらなすぎて、これを読んでしまった時間を後悔すると思います。

Aこれまでにないほど、エロロが露骨で最低です。

Bいろいろツッコミどころ満載の、頭の悪いパラレルです。管理人を嫌いにならないで下さい。

 

 

「おばあさんのそれは、どうしてそんなに大きいの?」

「それはね、可愛いオマエを―――」

それは、子どもが読んではいけない…昔々のお話。

 

 

赤ずきんを脱がさないで。

<前編>   

 

「森には恐い狼がいるからね。気をつけるんだよ。」

ならそんなとこに行かせるなよ、というツッコミは置いといて。

お母さんは、赤ずきんちゃんに果物とジャムの入った籠を手渡す。

真っ赤なずきんを頭からすっぽりとかぶった少年――クラウドは、こくりと小さく頷くと、

病気で寝込んでいるというおばあさんの家へと向かった。

…これからとんでもない運命が、彼を待ち受けているとも知らずに。

 

 

 

 


 

おばあさんの家は、クラウドが住む小さな村から、大きな森をひとつ隔てたところにある。

この森には、狼が生息すると専らの噂で、女子供はほとんど近づかない。

獣が襲うのは、自分より小さな体躯の人間だからだ。

当然クラウドも、普段は両親に、森に立ち入ることを禁止されていた。

だが、大人たちには内緒だけれど――実は、この森に入るのは初めてではない。

 

人見知りする性格と、そして母親譲りの女顔ゆえに、同年代の友人がいないクラウドは、

幼い頃からここに一人でよくきていた。

別に何をするでもない。森に生きるウサギたちや、色とりどりの花――それらは

クラウドにとって唯一トモダチと呼べる存在で、森にいる間は寂しさを埋めることができるのだ。

大きなくすの木の下で、本を読んだり、昼寝をしたり。暑い日には、泉で水浴びをしたり。

自分だけの、居場所。

森に咲く、綺麗な花を母に摘んで帰りたかったけれど、そうすれば森にきていることが

ばれて叱られるので、それはできなかった。

 

大人たちが心配するような危険などない。

夜になればさすがに薄気味わるいかもしれないけれど、日差しも暖かいこの時間帯だ。

木漏れ日の下を、上機嫌でクラウドは歩く。

(そうだ、おばあさんに、花を少し摘んでいこうかな。)

お見舞いといったら、花だろう。果物やジャムだけでは、少し寂しい気がするし。

ちょうど、黄色やピンク、色とりどりの花畑が視界に広がり、クラウドは花摘みを始めた。

 

 

 

 

「ひゅーかっわいい!」

口笛とともに、軽薄な声がする。その声のする方に視線をやると、太い銀杏の木の下に、

体格の大きな男が腰掛けていた。

年齢は若くもないが、老けてもいない。村の人間ではなかった。

働きざかりの男は、ほとんど大きな町に出て行ってしまうのだから。

(…よそ者?)

 

迷彩柄のボトムに、サバイバルブーツ。無駄に盛られているといっていいほど、筋肉質な体躯。

そして、この男が背負っている猟銃――

そういえば、以前にも数回、このような風体の男達をクラウドは見たことがある。

(ハンターだ。)

なんでも、狼の皮は街で高額に売れるらしく、それを目当てに猟をするハンターが

この森によくやってくるというわけだ。

 

「こんにちは、お嬢さん。それとも、妖精さんかな?」

その男は、こちらにゆっくりと歩み寄りながら、人のよい笑顔を見せる。

だがお嬢さん≠ニは聞き捨てならない。

母の手作りだから仕方なく、こんな赤いずきんをかぶってはいるが。

自分は、れっきとした男なのだ。

 

「俺は、男だ。」

「またまた!冗談だろ?自分のこと俺っていうの?可愛いねー」

男が、ずきんに手をかけて、それを少し後ろにずらされる。

たちまち現れたずきんの下の眩いぐらいの金髪に、男は息を飲んだ。

そうして露になった、クラウドのビスクドール顔負けの美貌。

それを間近で視界に捕らえた男は、急に呼吸を粗くする。

「すげえ…ほんとに妖精かよ…。」

クラウドの細いぐらいの肩を、ひっつかんできて。その黒く汚れた爪は、不快としか言えない。

「痛い!放せよ!」

その手を跳ね除けると、男は表情を一変させる。

先ほどまでの温和な笑顔はなくなり、まるで別人のように恐ろしい表情で。

「おとなしくしろ!」

 

「ふざけんな!放せ!」

「こんな田舎には、年寄りしかいないと思ってたぜ。狼じゃなくて、まさかこんないい女を狩れるなんてな!」

花畑の絨毯の上に捻じ伏せられ、クラウドは必死で足掻いた。

男は、目も血走り、鼻息も荒く――もはや正常ではない。

まるで、悪夢だ。

なぜ今、会ったばかりの男に、自分は襲われているのか。

「誰、か―――!」

誰でもよかった。誰でもいいから、助けて欲しい。

 

 

 

 

「うわぁ!」

急に、上に覆いかぶさっていた男が吹っ飛び、自由になる。

慌てて起き上がると、数メートル向こうで…先ほどの猟師が、泡をふいて倒れていた。

そして、クラウドの視界に映ったのは。

 

―――1匹の、黒い犬。

 

「犬…いや、狼?」

クウーンと喉を鳴らしながら、クラウドに擦り寄ってくる。

どうやら狼のようだが、どう考えても野生を感じられないそいつの態度は、まるで犬だ。

しかも、室内犬。

「……オマエが、助けてくれたの?」

狼はフサフサな尻尾を振って、その問いに頷く。少なくてもクラウドには、そう見えた。

どうやらこの狼が、猟師に体当たりしてくれて…自分は、貞操を守れたらしい。

狼は人を襲うものだと、幼い頃から教えられてきた。

それが、人助けだなんて――。

 

「ありがと、狼さん。」

そう笑って頭を撫でてやると、狼はこれ以上は無理というほど、尻尾を激しく振る。

パタパタ!パタパタ!…その尻尾の勢いで、風が起こりそうなぐらいだ。

(どう考えても、犬じゃん。)

犬好きのクラウドは、思わず狼を抱き寄せて、その頭に唇を当てる。

お礼の意味をこめて、そっとキスをしたのだ。

――そのとき。

 

 

わおーーーーん!!

 

 

狼が動揺したように、ぐるぐるとその場を回る。目で追うのがやっとというほど、高速で回転する。

そしてさんざん回ったあと、ワンワンと鳴きながら走り去ってしまった。

「……バカ犬?」

 

 

 

 


 

それから猟師が目覚める前に、素早くその場から離れ、クラウドはおばあさんの家へと向かった。

日も落ちようとする頃、やっとおばあさん宅についたクラウドは、その家の扉をノックする。

「おばあさん?クラウドだよ。」

「……はい、お入りなさい。」

(?)

部屋の中から聞こえてきたのは、ずいぶんと低い声。

おばあさんの風邪は、そんなに悪いのだろうか。

 

慌ててクラウドはドアを開けて、部屋の中へと入っていった。木の香りがする。

小さな山小屋といっていいこのおばあさんの家は、可愛らしい丸太で作られたもので、中も狭い。

リビングと寝室が一部屋ずつしかないのだ。

リビングを横切り、そのまま寝室の方へと足を踏み入れる。

 

「おばあさん…?」

部屋はカーテンが締め切っていて、ほの暗い。

おばあさんは、小さなベッドで横になっていた。

シーツを全身かぶっているため、シルエットしかわからない。

およそ数年ぶりに会うおばあさんは、記憶の中の姿より一回りも二回りも大きい気がした。

足なんて、べッドから飛び出しなほど…とても窮屈そうだ。

 

「クラウド、よく来てくれたね。」

「おばあさん…?なんだか声が低いけど、大丈夫?」

「……そう?風邪がひどくて、ね。」

 

クラウドは持ってきた果物籠をベッドサイドのローテーブルに置くと、シーツから出ているおばあさんの手を、

そっと握る。

「お医者さまは呼んだの?」

手を握ったとき、びくりとおばあさんの手が震えた気がした。

「あれ…なんだか、手が大きいけど…?」

クラウドの手とは比較にならないほど、大きい。

年老いたおばあさんのそれとは思えない、皺のない手。

少しごつごつと骨ばっているけれど、すらりと長い綺麗な指だった。

「……それはね。可愛いオマエの頭を、撫でるためだよ。」

 

そう言って、クラウドの頭をそっと引き寄せると、髪に手を差し込んで撫でる。

優しい、優しいおばあさん。

そのとき、薄暗い部屋の中で――シーツから少し顔を出した、彼女の目が浮かびあがった。

「…なんだか、目が、青いけど…?」

「それはね。暗闇でも、可愛いオマエの顔を見るためだよ。」

言っていることの意味は、よくわからない。

だけど、おばあさんから自分の顔は、はっきりと見えているようだった。

まるで夜の森に潜む、獣のような――

 

その青い瞳に吸い込まれるように、クラウドが顔を近付けると、急に強い力で肩を掴まれ、

ベッドの中に引きずり込まれてしまった。

そして―――

「な…に?なにか、当たってる、けど……」

ベッドに縫い付けるように押し倒された状態で。クラウドの腿のあたりに、何か熱が感じる。

意図的にか、上に乗った人物はそれをぐいぐいと押し付けてくる。

それがどんどん硬くなって、膨らんでいくような感覚がした。

 

 

 

 

「それはね…可愛いオマエを、食べるためさ。」

 

 

 

 

(――――おばあさんじゃない!)

気付くのが、遅すぎた。

それがおばあさんなどではなく、見知らぬ男であると気付いたときには、クラウドはあっというまに

衣服を脱がされ、赤ずきんも床に投げ捨てられていた。

「すっげー可愛いな…オマエ…。」

「や…!誰か!やだ!」

状況も把握できないまま、突然裸に剥かれ、クラウドは混乱した。

無我夢中で抵抗するも、男の力は極めて強く、掴まれた腕はびくともしない。

自分の上に乗る男に、いきなり胸の飾りを甘噛みされ、恐くなってクラウドは泣き出す。

 

「助けて!誰か…!狼、さん…助け、て…!!」

無意識に、昼間の狼を呼んでいた。

こんなところにまで、あの狼が現れるわけがなかったけれど、それでもあれに縋るしかなかった。

「そんな顔、すんなよ………な?泣くなって…」

「う……、だって…やだって、言ってる…のに…!」

「痛くなんか、しねえよ。俺をあの猟師と、一緒にすんな。」

 

嫌がることをしようとしているのだから、違うわけがない――それは、一緒だろう。

だけど、それよりも気になるのは。この男が猟師のことを、知っているという事実だ。

「なんで、知ってんの…?」

「…昼間のこと?」

その男が、少しクラウドから体を離したことで、その視界に男の表情が見えた。

クラウドの目は、まだ暗さになれないが……それでも。

その男の表情は、面白いぐらいに眉を下げて、困った顔をしているのはわかった。

 

「本当は―――もっと前から、知ってた。」

「は?」

「オマエが、鳥とかウサギに餌をやってるのとか。花、育ててるのとか。その…泉で水浴びしてるのとか…」

――つまり、この男は。

「ストーカーかよ。」

「な…!違う!断じて違う!ただ、可愛いなと思って、俺もあのウサギみたいにナデナデとかモフモフとか

してもらいたいなって、思ってただけで!」

全然、違くない。

本人の知らぬところで、そういう願望を持って付け回すのを、ストーカーと呼ぶはずだ。

 

「だから、オマエがあの猟師のヤツに襲われてるの見て、我慢できなくて。

あいつに、タックルかましてやったんだ。そしたらオマエ、俺にキスとかしてくるし…

もしかしたら俺にも望みあるのかもって、男なら勘違いするだろ!」

その自分勝手な言い分にもツッコミどころは満載だが、何よりも。

「アンタ、もしかしなくても……さっきの犬?」

「狼だっての!」

そんなのはどっちでもいい。少なくても、クラウドにとっては。

そんなことより、今、目の前にいる男はたしかに人の形をしていて、言葉を喋っている。

それも、かなりの男前だ。意志の強そうな目に、細い顎。すっきりとした鼻筋。

だんだん目が慣れてきて、相手の姿がわかってくる。

羨ましいぐらいの引き締った体つきだということも、見て取れた。

黒い髪は、元気よくはねて―――それだけはまるで、先ほど見た狼そのものだったけれど。

 

 

「……じゃあ、また犬になってよ。」

「狼だって!」

「犬でいいいだろ!俺は犬が好きなんだ!」

先ほどまで、この男に襲われていたことも忘れて、そう自己中心的な理論を言い放つクラウドに、

男の方がたじたじになった。

「う…オマエが言うなら、別に犬でもいいんだけど……。」

なんて――どうやらこの男は、実はかなりのお人よし(犬よし?)の性格らしい。

 

「じゃあ早く、ふかふかの犬になって。」

「それは…勘弁して。……ください。」

クラウドがきっと睨み上げると、彼は慌てる。まるで怒られた犬だ。

「なんで犬になってくんないの。俺はふかふかがいいのに。」

 

「だって…好きな子の前では、男でいたいだろ。」

 

カーテンの隙間から、夕日の赤が差し込む――

その光が、男の顔を照らして、赤く染まる。いや、照れて赤くなっているのだろうか?

「…クラウド、照れてんの?ピンクになってる。」

どうやら、赤くなっていたのは、彼だけではないらしい。

「照れてない!」

それは、夕日のせいだ。そういうことにしてもらわないと、困る。

「照れてる。」

 

目を細めて笑う彼の笑顔が、もっと見たくなって。

思わず、彼の頭を抱き寄せる。そうしてそのまま、顔の黒い頭に顔を埋める。

……こうしていると、確かにわかる。現実ばなれしていようとも、これは現実だ。

この男は、間違いなく昼間の狼なのだ。

ツヤツヤでふかふかの黒い髪。お日様の匂い。そして何より。

 

「クラウド!!」

クラウドに飛びかかるようにして、その体を抱き締めてくる。

そうしてクラウドの頬に、すりすりと自分のそれをすりつけてくるこの男には。

今は見えないけれど、まるで尻尾が、大きく揺れているような錯覚を覚えた。

(……やっぱり、バカ犬?)

バカな犬は、嫌いじゃない。むしろ――――

 

 

 

 

 

 

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C-brandMOCOCO (2009111

次ページいきなりエロでっす!気をつけてください!

 

 

 

 


 

 

 

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