※ご注意
@ただのエロ童話です。くだらなすぎて、これを読んでしまった時間を後悔すると思います。
Aこれまでにないほど、エロロが露骨で最低です。
Bいろいろツッコミどころ満載の、頭の悪いパラレルです。管理人を嫌いにならないで下さい。
赤ずきんを脱がさないで。
<後編>
小さなベッドが、ギシギシと悲鳴をあげる。
「や…!いやぁ…!おっき…」
「だから、オマエを食べるために大きいんだって。言っただろ?」
「そ、んな…」
結局、男に求められるがままに、与えてしまって。
こんな風に、体を繋げてしまった。クラウドにとっては、正真正銘、初めての行為だ。
男に向かって足を開き、その腿を抱えられている恥ずかしすぎる体制。
そしてあろうことか――男の異物を、信じられないところに突き立てられている。
クラウドが持ってきたマーマレードジャムで、さんざん慣らされたそこは、ぐずぐずに濡れて。
男の巨大な熱の塊を、ほとんど抵抗なく受け入れてしまったのだ。
「クラ…!クラウド!」
「や…!恐い!そんな、早くしない、で」
男の腰の動きが速すぎて、恐くなる。だが決して、苦痛なわけではなかった。
男のものを挿れられた時は、最初こそ身が裂かれるような痛みを感じたが、
数回出し挿れを繰り返されるうちに、その痛みは薄れていく。
代わりに、まるで奥深くが疼くような、熱さを感じる。
「夢、みてえ…!ずっと、泉で見たオマエの裸、思い出して、一人でしてた。」
「…この、変態!バカ犬!」
「オマエが可愛いのがいけないんだろ!このやろ!こうしてやる!」
悪戯っぽく笑いながら、クラウドに噛み付くようなキスをしてくる。
舌が入ってくるのと、下半身が入ってくるのとで――クラウドとしては、どうしたらいいのかわからない。
「ふぁ…や…!やぁ!あ―――!」
「うわ!ちょっと待って!」
「……あ、…あ…」
歯をかみ締めるように、その男は何かに耐え、しばらく経ってから「ふー」とひとつ息を吐いた。
「クラウド、イっちゃったんだ?今、すっげーしまった。」
くすりと笑ってその男は、クラウドの吐精した後の幼いものに、手を伸ばす。
そしてそのまま、残りの精液を搾り出すように、少し力をいれて扱く。
「あぁ!や…!そこさわっちゃヤ!」
前を握られて。後ろは入ったままで。
今まで経験したことのない強い刺激に、クラウドはただ泣きながら、頭を横に振るしかなかった。
「自分で触ったことも、ないんだろ?」
「あ、たり…まえ…!」
北の外れの小さな離村で育ったクラウドは、それこそ純粋培養に育ち、
15歳という思春期にかかわらず、そういった行為に対して全くの無知であった。
体の向きを変えられ、今度は後ろから腰を打ち付けてくる。
パンパン!と体がぶつかる音が、やけにリアルに響きわたる。
それこそ獣の性交のように、まるで飢えた狼のように――
(って比喩になってない!)
そう、後ろからずんずん突き入ってくる野獣は、本物の飢えた狼≠ネのだ。
「クラウド…?大丈夫?後ろからだと、恐い?」
「こわ、い……!また変になっちゃ…!」
前に逃れようとしても、男は腰をひっつかんできて、逃げようがない。
男の手の平は大きくて、指も長くて。クラウドの細い腰は、彼の両手ですっぽりとハマってしまった。
「クラウド、そーいうの、気持ちいいっていうんだよ。」
くすくすと笑いながら、腰を掴んでいた手が、今度は尻の割れ目をなぞる。
ぞくりと、体が栗だった。
「や…!やだ!お尻開いちゃ…!」
男が、クラウドの尻の双璧を掴んで、広げる。そうすることで、より結合が深まってしまう。
「繋がってるとこ、すっげー丸見え。クラウドのここ、やばい可愛い。」
「やだ!やだ!恥ずかし…、よ…!」
男からは、自分で見たこともない秘所を見られているのだと思うと、羞恥で死にたくなる。
「恥ずかしい、って。オマエ、どんだけだよ。可愛いなこのヤロ!」
ちゅ、ちゅ、と背中にキスの雨を降らす。
それがくすぐったくて、さらに恥ずかしくて仕方が無い。
男のリップ音と、体を繋げる水音がやけに部屋に響いて…耳を覆いたくなる。
でも、クラウドの細い腕は、自分の体重を支えるので精一杯でそれが叶わない。
「オマエのナカ、すっげーエロい音する。聞こえる?」
「ばか!ばかぁ!」
聞こえているに決まっている。きっと、わざと音を立てているのだ。
その男の言葉どおり、ぐちゃぐちゃと音を立てながら、男の雄が抜き挿しされる。
「こうすっと、もっとエロい音するよ?」
「やぁぁぁぁぁ!?かきまぜちゃ、やぁ!」
ぐりぐりとその肉棒がナカを暴れて、もはやクラウドは前後不覚に陥った。
「ひいん!おねが…もう、だめ……!もう、許して…!」
必死に後ろを振り向いて、男に限界を訴えると、彼と目が合った。
そしてそれを待っていたかのように、唇を重ねてくる。
キスをされると、どうしてか切なくなって、涙が出てくる。
もっとしてほしいような、でもされれば痛くて死んでしまいそうな――
涙目で男を見上げると。彼が、真面目な声でふざけたセリフを言う。
「……孕ませたい。」
「は…?」
「俺、オマエのこと孕ませたい!すっげー好き!好きすぎる!」
「ひ…!や!やぁん!やめ!」
「なあ、俺の子、生んで?」
「なに、バカ言って…!や…!そんな奥、だめ…っ!!」
奥深くを、突き破られるのではというほど貫かれて、頭が真っ白になる。
この男の言っていることは、あまりにバカバカしいけれど――きっと、本気なのだろうと思った。
求めてくる男の言葉、そして行為は、ただの「動物的本能」とは少し違う。
ただ子孫を増やしたいだけならば、自分を選ぶ理由がわからない。…だって、クラウドは男なのだから。
こんなにクラウドにキスを与えて、愛の言葉を与えて。
その行動には、きっともっと人間くさい理由があるのだ。
そう、きっと…この男は。飢えている。
性欲にではない。それはたぶん―――
「クラ、もう出る…!いいよな?ナカ、いい、よな?」
辛そうな声で、そう聞いてくる。
ここでダメだといったら、きっと彼はクラウドに従ってくれるのだろう。
そんなお人よし(犬よし)なのだ、きっと。
「………いい、よ。ナカ、出して。…そう、したいなら…」
今さら、減るもんじゃない。ちょっとぐらい、男の望みを叶えてやってもいいかもしれない。
赤ちゃんは生めないけど、と顔を真っ赤にしながら言うと、男は泣きそうな顔になる。
「…すっげー嬉しい…!なあ、クラ…。俺、オマエに名前、呼んでほしいんだけど…」
「………ポチとか?」
「な!違えよ!俺は――――」
「ひゃあぁん!!」
男が体を倒した瞬間、クラウドの中に埋め込まれていたものが一気にいいところを擦り上げて――
思わず、クラウドは達してしまった。
吐精と同時に、自分の後肛がぎゅうと締まるのを自覚した。
その締め付けに誘われるかのように、男もナカに勢いよく、解き放った。
「く…!」
「ふ――ん、あ…!あ、」
何度かに分けて熱い放流が注ぎ込まれるそのたびに、その熱がじわりと腹の奥深くに広がるようで、
奇妙な快感に陥った。
「は、やばい…すっげ、出るんだけど……、」
「はあ、は、は…!」
「気持ちいい――夢、みてえ。」
搾り出すように数回腰を揺らすと、男はゆっくりと、それをひき抜く。
ずるりと抜けるその感覚すら気持ちよくて、思わず小さな声をあげてしまい、恥ずかしくなる。
男が体の中から出ると、クラウドはそのまま、どさりとベッドに崩れ落ちた。
枕に顔を埋めて、息を整えるうちに―――いささか、頭が冷えてきた。
……こうして、改めて考えてみれば。
自分はいったい、なんてことをしてしまったんだろう。この得体もしれない男(狼)と。
男が後ろから、クラウドの体をまるで包むように、抱き締めてくる。
「クラウド…?どうした?」
「……。」
「なあ、なにか言ってよ…」
「……。」
急に男が、焦り始める。見えていなくても、クラウドにはわかっていた。
どうしてか、もっとこの男を困らせてやりたくなって――
クラウドは男の体を突き放すと、シーツを手繰り寄せて、その中に潜る。
もはや男の慌てぶりは、普通ではない。
「クラウド!ごめん、怒った?痛かった?恐かったよな?な、もうしないから…」
「……。」
「な?頼むよ。頼むから、」
「……。」
「頼むから…嫌いにならないで。」
―――この男は、人に飢えているのだ。
狼なのか人なのか、どちらが本当≠フ姿なのかわからないけれど、きっと、「一人ぼっち」なのだろう。
クラウドのことを、ずっと遠くで見ているだけで…声を、かけられないぐらいには。
そう考えると、ひどく胸が痛んだ。
(可哀想…?なんか違う。)
たぶん、同情もあるのだろう。一人の寂しさは、自分も少しは知っている。
でも、それだけではない。
この胸をくすぐるような感情は、何かが違う。
愛しい、というのだろうか。まだ自分にはよくわからないものだけれど。
クーン、と甘えた泣き声が聞こえ、背中に心地よい温もりを感じる。
柔らかい。温かい。気持ちいい。
まるでふわふわの毛布に、包まれているようだ。
彼の想いに、包まれているよう。
おずおずと振り返ると、そこには大きな黒い犬がいた。いや、狼だったか。
とにかくそのふかふかの毛玉が、クラウドに擦り寄ってくる。
思わずクラウドは体の向きをかえて、仰向けになって。そしてその狼を、自分の胸に抱き寄せる。
ふかふかして、気持ちがいい。
(もっと、ぎゅってしたいよ。)
遠慮がちに狼はクラウドの目じりに鼻先を寄せると、ぺろりと目じりに残る涙を舐め上げた。
先ほどの行為中も、男はずっと止まらなかったクラウドの涙を、何度も舐めていた。
男の姿をしていたときは、気まずくてその男の顔を直視できなかったのに――
不思議なもので、狼の姿になると恥じらいもなくなる。
じっとその狼の瞳を覗き込むと、そいつの方から目を反らした。
どうやら、狼の姿を見られるのはあまり嬉しくないらしい。
……そういえば。
好きな子の前では男でいたいだろ
(――そう言ってたっけ。)
それならば、狼の姿になんて、ならければいいのに。
そんな風に思っても、クラウドだってわかっている。
クラウドを、泣かせるのが嫌で。クラウドに、嫌われるのが嫌で。
不本意でも、自分の好きだというふかふかの毛玉姿≠ノなってくれたのだということは。
「狼さん…じゃない。アンタ、名前は?」
ピクリと大きな耳が動いて、また、これ以上は無理というほどパタパタと尻尾を振る。
本当にわかりやすい男(狼)だ。
「ワオン!!!」
「犬語じゃわかるわけねーだろ!このバカ犬!」
尻尾を強く引っ張ってやるとキャイン!と小さく鳴いた。これも、躾のうち。
「…犬じゃなくて、狼なんだけど…」とかなんとか言う遠慮がちな声とともに、
クラウドの腹に乗る重みが、ずしりと質量を増す。
いったいどんな原理になっているのか、気付けば人間の姿をしていた。
そして、青の目を細めて笑う。愛おしそうに、笑う。
「ザックス。俺、ザックス。――そう、呼んで。」
クラウドが小さな声でその名を反芻してみると、彼にも聞こえたらしい。
これ以上ないほど、嬉しそうに破顔しながら。
抱きついてくるその無駄に大きい体には―――
やっぱり、今は見えない尻尾がパタパタと振るわれている気がした。
―――可愛い、僕の赤ずきん。
キミのためなら「3回まわってワン」もお手のもの。
死ぬまでキミに、尻尾を振るよ!
大好きなキミに、飼い殺されたいんだ。
(そんなバカ犬の一世一代の発情話…じゃなくて恋愛話。)
|