C-brand

 

 


 

 

 



 

 

ト モ ダ チ 義 。

<後編>

 

 

 

【 ご 注 意 】

*無駄に長い、露骨な18禁描写があります。っていうかそれしかない。

*セフィ→クラの設定になってます。

*ザックラよ、いちゃつけ!

 

 

「ザックス、ずいぶん遅かったわね。」

「うん、ごめん…長湯しちまって。」

部屋に戻ると、すでに彼女は部屋にいて。

俺がルームサービスで頼んでおいたシャンパンを、一人で優雅に開けている。

 

 

――クラウドを、泣かせてしまった。

 

 

どうして、あんなことをしてしまったのか。

つまらない嫉妬心をぶつけて、彼のプライドを傷つけて、あんな一方的なキスをして。

…彼の心を、傷つけて。

 

もしかすると、クラウドは初めてのキスだったのだろうか。

 

いや、セフィロスと温泉旅行にきているんだ。

あの人間嫌いなセフィロスが(アンジールとジェネシス、あと俺ぐらいしかたぶん名前覚えてない)

誰かを引き連れて温泉旅行だなんて、まず考えられない。

よっぽど、特別な相手でない限り。

二人が、ただの上官と部下でないことは確かだろう。

 

すでにセフィロスがあいつの唇を奪っていて、それだけじゃなく…

あいつの体の中を汚したのだろうか。

そういえば、従卒になってもう半年以上――

俺の知らないところで、二人の関係は深いものになっていたとしても、

それは少しも不思議なことじゃない。

 

 

 

 

「そういえばお隣の部屋、誰が泊まってると思う?私、びっくりしちゃった。実はね、」

「――セフィロス?」

「なんだ、ザックスは知ってたの?さっき、偶然部屋に入っていくのを見たの。誰か金髪の女の人の

肩を抱いてたみたい。あのセフィロスさんと同じところに泊まってるなんて、すごいことよね。」

 

この壁の向こう側に、セフィロスがいる。…そうしてその傍にはクラウドが。

建物は古いといえど、防音性はかなり高い。

たとえセフィロスに浴衣をむかれて、犯されたって、助けを呼べるわけがない。

 

 

 

 

「ねえ、私たちも楽しみましょうよ。夜は短いんだから。」

 

 

 

和洋室のベッドの上。彼女は浴衣の紐を自ら緩め、その胸をあらわにする。

たしかに魅力的な体だ。それはわかる。

クラウドほどじゃないけど綺麗な金髪。色白のやわらかい肌。無駄のないくびれたウエスト。

なんといっても、Eカップ。…全てが合格点。

 

 

 

でも、クラウドじゃない。

 

 

 

唯一の事実が、彼女を意味のないものにする。

金髪も、白い肌も、細いウエストも、クラウドでないならばなんの意味も。

 

「…ごめん。勃たない。」

彼女が俺の浴衣に手をかけたとき、それを制止する。

「ちょっと…冗談でしょ?少しは努力してよ。」

このままだと、彼女に恥をかかせてしまう。

ここで彼女を抱かないならば、きっともう二人の関係は終わる。…わかっているけど。

 

クラウドが、他の男と一晩過ごしている。それしか考えられなくて、

 

「…クラウドってさ。すげえ、可愛いんだ。」

「は?」

「ごめん、クラウドの話しないでって言われても、俺には無理だ。あいつに毎日電話もメールもしたいし、

週末はあいつをいろんなとこに連れていってやりたい。部屋にあげていいのもあいつだけだ。」

「なに?…どういうつもり?」

「花をプレゼントしたいし、あいつの喜ぶことなんだってしてやりたい。俺がもしも死んじまったら

保険金も退職金もあいつに受け取ってほしい。でも、あいつが泣くから死にたくない。

俺、じいさんになっても、あいつの傍にずっといたい。世界で一番、優しくしてやりたい。」

「……。」

 

 

 

「――俺の命かけて、守ってやりたい。」

 

 

 

「…それって、友達っていうの。」

「わかんねえけど、」

友達でもない。恋人でもない。

友達よりも信頼しているし、恋人よりも愛おしいと思う。

この関係をどう呼ぶのかわからないけど、ひとつ、はっきりとわかるのは。

 

 

 

 

「…俺、クラウド至上主義だから。レイラちゃん、それでも、俺と付き合ってくれる?」

 

 

 

 

ああ、俺って、なんて最低な男。

言い換えれば君は二番目だけどそれでいいのかと、そう言っているのだ。

彼女の答えなど、わかっている。

そう問われて彼女が俺を選ぶわけがない。

 

「…女は、愛されることが幸せなの。一番じゃないなら意味がない。」

 

彼女をフったのか、彼女にフられたのか――

彼女は俺に見切りをつけるようにそう言って、毛布をかぶってさっさと寝てしまった。

もしかして、毛布の下で泣いているのかと。そう少し心配していたけど、

「あ、帰りのタクシー代、払ってくれる?明日は先に帰るから。」

と、むくりと振りむいて、あっさりそう告げられ、面食らってしまった。

 

女の子って、強い…

 

今夜はもちろん、このダブルベッドで眠るわけにはいかない。

彼女も俺のスペースなんて開けてくれてないし。

そもそも、彼女と同じ部屋にいるのはあまりに気まずい。そのまま、部屋を後にする。

夜の風にでも当たろうかと考えていたけど、思いのほか山の夜は冷える。

することもなし、そのまま露天風呂へと向かった。

この時間ならば誰もいないだろう。今は一人になりたかった。

 

 

 

 

 

  


 

 

「――ザックス。入っても、いい?」

 

満点の星空の下、一人湯に浸かって目を閉じていると。

ふいに声をかけられて、あまりの驚きに、つい湯の中で足をつりそうになった。

「あ、ク、クラウド…」

こんな真夜中に、いったいどうして風呂になんか。

 

「…何かあったのか?」

月明かりの下でも、光るような白い肌。なるべく凝視しないようにと、あさっての方をみる。

「ザックスの、言うとおりだったよ。」

「え…」

 

 

「セフィロスに、言われた。………して、いいかって。」

 

 

「え?!」

「…セフィロス、がらにもなく緊張してて。声うわずってたし。なんか、少し可愛かった。」

「……っ」

まさか、したのか。セフィロスと、寝たのか――

 

「俺も自棄になってたし、もうどうにでもなれって思って。…でも、結局恐くなって、」

「し、してない、の?」

「してない。……っていうか、」

「なに?」

「フられた。」

クラウドは、少し自嘲気味に笑う。

 

「えっ?!」

このクラウドを、フれる男がこの世にいるのか?

っていうか、セフィロスは絶対クラウドに惚れ込んでるんだと思うけど。

あいつが誰かを口説いているのなんか、未だかつて見たことないぞ。

 

 

 

 

「男のくせに、ほんと情けないんだけど。なんか、我慢できなくて…俺、泣きわめいちゃって。」

だから、目が少し腫れているのか。

「ザックスの名前ばっかり呼ぶなって、言われた。」

「え…?」

「最中に他の男の名前呼ばれたら、その気になれないって。そりゃ、そうなんだけど。」

 

クラウドと視線が交わる。

なんだ、どういうことなんだ。

…そんな上目遣いで見られたら、俺、間違った期待をしちゃうんだけど

クラウドの潤んだ瞳。桃色に染まった頬。白い鎖骨。細い肩の上を零れ落ちる水滴…

 

「ザックスは、」

クラウドに名前を呼ばれ、はっと我に返る。あやうく、理性を持って行かれるところだった。

「ザックスは…彼女のところ、戻らなくていいの?」

「……そう、だな。そろそろ戻らないとまずいかも。」

部屋には戻れない。でも、今はとにかくクラウドの傍にいてはいけない気がする。

だって体の奥底から、言いようのない欲が疼いて、

 

「クラ、あんまり長湯すんなよ。」

…そうは言っても。クラウドは、セフィロスの部屋に戻り辛いのかもしれない。

いく場所はあるのだろうか。このまま露天風呂にいて、他の宿泊客が入ってきたら危なくないか。

いろいろモヤモヤする不安はあるんだけど――今はそれを考えてやることが出来ない。

ほんの弾みで、この子に取り返しのつかないことをしてしまう。

それが、わかるから。

 

 

 

 

「待って…、ザ…」

小さな声で呼び止められ、その弱々しい声に思わず振り返る。

「…どうした?なんで、泣いてる?」

「もう少し、いて。」

「クラウド?」

「明日になったら、ちゃんと忘れるから…縋ったりしない、我儘も言わない…

 トモダチに、ちゃんと戻るから……」

「クラ、」

 

 

 

「ザックスの彼女のこと、ちゃんと応援するから…」

 

 

 

「――クラウド!」

ほとんど本能に近い。クラウドを思うが儘に抱きしめると、背筋をびりと痺れが走った。

「クラウド、クラウド、クラウド…!」

馬鹿みたいにこの子の名を呼ぶ。

他に気の利いた言葉を言えたらいいのだけど、何も思いつかない。何も。

「クラウド…っ」

ぎゅとさらに力をこめると、クラウドの腕が俺の背中に回される。

 

 

こんなことって、あるのだろうか。

 この先に踏み出して、この子は傷ついたりしないのか。

 

 

「クラウド、あのな。オマエのこと、傷つけたくないから…聞いておく。」

「…うん。」

「俺がオマエをどうしたいか、わかってる?」

「………わからない。」

 

嘘つきめ。

耳まで赤く染め上げて、俺の胸に顔を押し付けるクラウドは。

わかっていても、羞恥心でそれを口にすることが出来ないのか。

「どうしたいの?」とクラウドは俺に目で問う。ああ、なんて狡くて可愛い子なんだろう。

俺はね、クラウドと――

 

 

 

 

「また、オマエとチョコボファームに行きたい。」

「…え?」

「くだらないメールだって、一日何十回もしたいし。寝る前はおやすみコールしたい。」

「……うん。」

「オマエの好きなもん作ってやりたいし、抱えきれないぐらいの花束、プレゼントしてみたい。」

「…人前ではしないで。」

「ずっと一緒にいたい。俺の命かけて、守ってやりたい。」

「…よくそんな、友達相手に恥ずかしいこと、」

恥ずかしくなんてない。だって本当のことだから。

 

 

 

 

「俺、クラウドのこと、幸せにしたい。」

 

 

 

 

口にした後で、ああこれはプロポーズなんだと今更気付いた。

だからそれっぽくなるように、そっとクラウドの手の甲にキスをする。

あ、さすがにちょっと照れくさい。

 

「……ザックス。」

「クラウドは?俺とどうしたい?」

「……今度は、逃げたり、しないから…」

「うん、」

 

 

 

 

「キス…して?」

 

 

 

 

 

 


 

まるで、むしゃぶりつくように。クラウドの唇に、自分のそれを必死で押し付けた。

俺って、こんなにキスが下手だっただろうか。

この唇が逃げてしまいそうで、無我夢中で貪る様は、まるで腹が減った獣じゃないか。

「ん…ふ、んんッ」

互いの唾液が絡む音。それにクラウドの唇から洩れる可愛い声。

もっと、もっとクラウドの中に入り込みたい。

互いの境界線がこんなにももどかしいなんて。

 

無意識にクラウドを膝に乗せ、その体を抱きしめながらキスを続ける。

どんなに強く抱きしめあったって、やっぱりどこか違和感があって、苦しい。

互いの距離が、ひどく寂しい。

 

 

親友でも恋人でも足りない。もっともっと、近くありたい、のに。

 

 

「あ…っ」

クラウドが、何かに気付いて悲鳴に近い声をあげた。

クラウドの小さな尻に当たっているだろう、俺の下半身の熱――

湯で隠れていようとも、これだけ押し付けるように密着していれば当然気付くだろう。

でも、それはクラウドだって同じだ。

彼の細腰を強く引き寄せれば、俺の腹にクラウドのそれがぴたりと当たる。

その刺激にクラウドは体を震わせ、ひどくもどかしそうに腰が揺れた。

 

 

 

「えっちしようか、クラウド。」

 

 

 

あまりにストレートな俺の物言いに。

クラウドは恥ずかしさからか、俺の後ろ髪を強く引っ張った。

「いててっ」

「…ばかっ!こんなとこで…!」

「ごめんごめん。本当は俺だって、ベッドで優しくしたいけど。戻る部屋なんてないし。

ミッドガルまでなんか待てないし。のんびりしてたらさ、オマエ誰かに持ってかれちゃいそうだし。」

 

「――そっちこそ。」

「うん?」

「そっちこそ、すぐ女の子のとこ行っちゃうくせに…」

「行かねえよ。俺はクラウド至上主義だぜ。」

「なにそれ。」

「クラウドのこと、どこまでも追いかけますっ!ていう俺のモットー」

「何それ恐い…」

「ひどっ!!」

 

 

 

 

クラウドにそっとキスをして、一度離して見つめ合う。

すると今度はクラウドが、俺の唇にそっと合わせる。

三回目は、どちらからというわけでもなく。もう、我武者羅に。

 

「あ…っン、んんっ」

「セフィロスに、どこまでされた?」

最後まではしていないだろうけど、途中までしたと。さっきそう言っていたはずだ。

「……別に」

「嘘つけ。ここ、キスマークついてるぞ。」

首筋に赤い跡がひとつ。そこを少し強めに吸い付いて、自分のものにする。

 

「いたっ!ちょっと、ザックス…っ」

「嘘つく子はお仕置きです。」

「お、お仕置き…?ってなに、」

「オマエの体中、舐めまわす。あいつが触ったところ、全部俺が消してやる。」

「ちょ…や!やだ!恥ずかしい、よ…!やめてっ」

本当に体中を舐め始めた俺に驚いて、クラウドは慌てて俺の頭を押しやる。

 

 

 

「……指、だけ、」

「え」

「指―――…、その、いれられた、だけ……ひゃあっ?!」

 

 

 

クラウドの尻に迷わず中指を挿入し、中を犯す。

「あいつ、許せねえ…俺のクラウドなのに!」

「ちょ…やっ、ちが、そうじゃなくって、やだ、指ぬいて…んぁっ」

クラウドの尻の中――こんなに柔らかいのか。

指一本いれるのでさえ、めいっぱいなぐらいきついのに、中の肉壁は頼りないぐらい柔らかい。

こんなところに俺のを突っ込んだら、腹を突き破っちゃいそうなんだけど。

 

「クラウドの中、気持ちいい。」

体を繋げたわけじゃないのに、指先から感じる熱が、締め付けが、たまらなく気持ちいい。

「あっ、んあ、ひ…っ」

夢中になって指を動かし、中の感触を味わう。

…セフィロスも、同じことをしたのか?

 

「ここ、セフィロスにぐいぐいされた?このへんも?」

「ひー―っ!やぁん!ぁああ!」

クラウドの敏感なところ――どこを擦っても体をびくびくさせるんだけど、

とくに感度のいい場所を探り当て、そこを執拗にぐいぐいと押しやる。

「指は、何本いれられたの?二本?…三本は、さすがにきついな。」

指を二本まで増やし、何とかそれを受け入れたものの。

それ以上入る隙間など、とてもじゃないけどない。

 

どう考えても、クラウドは汚れてない。

この体を貫いた男はいない――

 

「痛いかも、しれないけど。指、増やすよ?」

「もう、無理だよ…お尻こわれちゃ…っ」

「クラウド、大丈夫。大丈夫だから。」

本当に酷い男だと思うんだけど。クラウドに泣き縋れると、たまらなく興奮する。

早く挿れてと強請る女、自ら乗り上げて腰を振る女は幾らでもいたけど、

指を挿しこんだだけでこんなに怯える子を抱いたことなど、一度もなかった。

っていうか…こんな締りがすごい子、初めて。

 

今まで面倒ごとを嫌って、経験豊富な子とばかり付き合ってきた。

処女の子相手に寝たことなんてないから、どうも勝手がわからない。

三本目の指を入れたとき、まるで肉を割りさくかのような錯覚を覚えて…可愛そうになる。

「ごめん、ごめんな…痛い?」

当たり前だ、こんなに泣いて。さっきまで反応していた前だって、萎えてしまっているのがわかる。

涙を舐めとるように、何度も何度も顔中にキスの雨を降らす。

 

「へ、いき…男、だし。痛くなんか。」

 

なんとも可愛い強がりに、愛おしくてたまらず、キスだけじゃ我慢できなくて。

クラウドにぐりぐりと頬ずりした。

「クラウドって、かっこ可愛いよな。」

可愛いよな、と言おうとして、これでは機嫌を損ねてしまうと判断。

男らしくありたいというクラウドの気持ちを汲んでみた。

「可愛いは余計だ。」

いや、それがメインだし。オマエぐらい可愛いやつ、どこにもいないし。

 

「…ザックスは、かっこいいよ。」

「へ?!」

クラウドにそんな素直な表現されるとはあまりに意外で、まぬけな声が出てしまった。

「強いし、背も高いし、それに…優しいし。」

「え、そ、そう?」

なんか、すっげえ照れるんだけど。

 

 

 

「俺、ザックスみたいになりたい。ザックスに、なりたいよ。」

 

 

 

―――ああ、この子は。なんでこの状況で、そういうこと言うかな。

「え…?あ!ま、待って。ぁ、あぁぁああああッ!!」

可愛い、可愛い、可愛い!

可愛すぎて、俺の好きって気持ちも、俺の大事な何かも爆発しちゃいそう。

まだ早いかもしれないけど。ごめん、とクラウドに謝罪しながら、クラウドの中に――

 

「いぁあっ!あ、つい、お湯はいっちゃ…」

挿入と同時に、湯も一緒にクラウドの中に入ってしまったのか。

中はそのおかげでぬめぬめと滑りが良くて、思ったよりもスムーズに奥へと進める。

「おっき…!こんな、こんなの…むり、だよっ」

「ごめん、ごめんな!」

謝るしか能がない。途中でやめてあげられたらどんなにいいか。

でも、入口をこじ開けた瞬間にまとわりつく、柔らかいクラウドの肉の感触に、たまらなくなって、

 

「ふ、ざっくす、こわれちゃ…!」

みちみちと肉を割りさく感覚は、たしかにクラウドの狭い腸壁を壊しているのではないかと

不安になってしまうほどだった。

「クラウド…」

後ろだけでは痛いだろうかと、クラウドの前に手を伸ばし愛撫してやると、

「ひあ!」

ずるん!と奥深くにそれが滑り込む。

クラウドの体重も乗り、勢いよく中を押し上げられる結果になり――クラウドは喉仏を震わせた。

 

「…あ、ぁ…、うそ、はいっちゃ、」

クラウドが、自身の腹に手を当てる。

女の子みたいに綺麗に痩せた、その細い腹の上を。

おそるおそるという風に撫でるその仕草が、とてつもなくエロいのなんのって。

「きゃあ!やん!やぁ…そんな!」

クラウドの背を岩に押し付けるような体制で、クラウドのこれまた細い脚を抱え、

必死でクラウドの中を突き上げる。

ゆっくり、じっくり、中が馴染んでから…と思っていたのに、

とにもかくにも、クラウドの中をめちゃくちゃにしてやりたい衝動にかられて、その小さな体を揺さぶった。

 

「奥、だめ…!ぐいぐいしない、で」

「ここ、ぐいぐいして欲しいんだろ?ぎゅうぎゅう締め付けちゃって。」

「いやああ!だめ…!だめぇ…!」

「こーら、締めすぎだって。」

なんてエロイ体なのか。少し突いただけで、ぎゅうぎゅうと俺を締め付けてくる。

 

「か、かきまぜ、ないで…お湯、はいっちゃう、から」

中の感覚を味わおうと、ぐちゃぐちゃと中をかき混ぜると、お湯が入り込んで

それに違和感を感じるらしく、クラウドは必死で首をふる。

それがあまりに可愛くて、もっと見たくて。

これでもかというほどに、ぐるりぐるりと中を掻き回す。ちょっと意地悪だろうか。

 

「も…!だめっ!!!!!!」

「うわっ!」

 

ぎゅううううっと、一気に中が収縮して、その力に抗えずに思わずそのまま放ってしまう。

「いぁ、あ、あ…」

「はあ、は、…」

中に、出して良かったのかな。…とか言いながら、まだ出てるし。

よっぽど溜めてたのか、クラウドの体が良すぎるのか。

 

全て出し切ったのを確認して、そっと抜こうとすると、

「んぁっ」

クラウドの体が、びくりと跳ねあがる。

…可愛い。誰かの体に、ここまで興奮する日がくるなんて。

 

「クラウド、もう一回。いい?」

優しく耳元にキスをしながらそう尋ねると、クラウドは俺の言っている意味を理解出来ていないらしく、

ぜえぜえと呼吸を繰り返しながら、茫然と「なにが」と答える。

「手、つける?ここに。」

岩に手をつくようにと、優しくエスコートしつつ、クラウドの腰をつかむ力は少しも優しくない。

こんなに欲しがったら、嫌われちゃうかもしれない。でも、欲しい。だってこんなにも、

 

「大好きだよ。」

 

言い訳じゃなくって、本当にこの子が好きだ。

だから許されるなんて、そんな風には思っていないけど、

「きゃあっ!あ!う、そ!あん!あん!」

あ、めっちゃ可愛い声。

後ろから突き上げると、自然と声が出てしまうらしく、クラウドは俺を振り返って睨む。

 

「まって、待ってってば…!」

「いいよ、可愛い声、聞かせて。ほら…クラウドのここも、可愛い声出てるし。」

「え?!」

 

ぐちゃ!ぐちゃ!

「や…やだぁ!」

クラウドの蕾からは、なんとも厭らしい濡れた音が響く。

お湯が入ったから?それとも俺が中に出したから?

尻の穴から零れ落ちる白いもの――泡立つそれがあまりに厭らしい。

 

「クラの中、お湯でぐちゃぐちゃだな。…それとも、俺のでぐちゃぐちゃなのかなぁ?」

ぐちゅっ!ぐちゅっ!

わざとゆっくり、そして大きく腰を打ち付けて、音をたててみる。

「はずかし、よ…、や…!」

「可愛い。クラウド、可愛いよ。」

そう思うから、口にするだけ。ご機嫌取りでもないし、行為のいい訳でもない。

だって本当に可愛いんだ。他に何て表現するのか、誰か教えてくれ。

 

「あ、もう…ら、め…っ!ざっく、す!」

クラウドの呂律がまわっていない。そんなに感じてくれてるの?

「いいよ、出して。ね?」

達することが恥ずかしいのか、恐いのか――涙目で不安を訴えるクラウドに、優しくそう囁く。

 

 

 

大丈夫、こんなに好きなんだから、と。

 

 

 

後ろから抱きしめて、一度、腰を大きく打ち付けると、

ズクッ!!

「ざ…ざっくすっ!!」

俺の名前を呼びながら、クラウドが極める。

それがたまらなく嬉しくて、また性懲りもなくクラウドの奥深くに思い切り射精した。

 

 

 

 

 

 

 


 

「――なんで、子犬がここにいる?クラウドのストーカーか?貴様は。」

 

「ばっ!ちっげえよ!いいから水くれ!水!」

ところかわって、ここは俺の宿泊したスイートルーム。…の、隣のスイートルーム。

つまりは、セフィロスとクラウドの部屋。

 

「緊急事態なんだよ、クラウドが湯あたりした!ベッド貸してくれ!」

 

そう、露天風呂でエッチに夢中になっちゃって。

クラウドを湯あたりさせてしまったのだ。俺のばか!

 

「お前のようなやつをKYと呼ぶのだな」と、セフィロスはため息をついている。

まあ、セフィロスの不満もわかる。

夜とも朝ともいえない時間帯に部屋に押し入り、しかもベッドで寝ていたセフィロスをどかして

そこにクラウドを寝かせた。冷蔵庫の中を引っ掻き回し、ミネラルウォーターやら氷やらを漁って

クラウドを介抱する。

セフィロスもクラウドには甘いようで、別に文句をいうわけでもないんだけど、

クラウドのぐったりした状態には複雑な反応を示した。

それはそうだ。きっとセフィロスはクラウドにフラれて、それなりに傷心だったはず、それなのに――

 

「…ずいぶん悩ましい姿だ。まさか、こんなクラウドを見せつけられるとはな。」

 

…う、やっぱりバレてる。

クラウドの胸元や首筋についた、いくつものキスマーク。

それに、クラウドの信じられないぐらい色っぽい表情…とろんとした目で、俺たちを見上げてくる。

「セフィ…迷惑かけて、ごめ……ザックスも、ごめん、ね。」

 

「迷惑ではない。」「迷惑じゃねえよ。」

 

あれ、はもった。なんか、面白くないんですけど。

「…クラウド。さっきは泣かせて、すまなかったな。あの後おまえが部屋を飛び出して、心配していた。

もう戻ってきてくれないかと…」

ちょっと待て、セフィロス!なんでオマエ、クラウドの手を握ってんだよ!

しかもその「やり直しましょう」的な展開、なに?!

「セフィロス!クラウドは俺のなんだよ!お触り禁止!!」

 

 

 

「クラウドの恋人になるのは諦めた。でも…友人になるのはいいだろう、クラウド?」

 

 

 

どこか寂し気なセフィロス――それは、天才ゆえに背負う孤独、なのだろうか。

神だと畏れられ、モンスターだと恐れられ。

本当は、皆が思うほど特別な何かじゃない。ただの『人間』でしかないのだから、

「セフィロス…」

「クラウド…」

 

 

「だめ!!」

 

 

「…おい子犬。今、せっかく深イイ話なりそうだったのに、なんだ貴様は。」

「クラウドの『恋人』も『友達』も、俺のもんなの!セフィロスは俺が仲良くしてやるから、諦めな!」

クラウドとセフィロスの間に、無理矢理入り込む。

 

「いらん。」

 

「なんでだよ!天才ゆえの孤独じゃないのかよ!」

「だってお前、可愛くないし。」

「そういう問題?!っていうかキャラ崩壊してるけど、いいのセフィロス?!」

 

 

 

 

もしもしカンセル?俺、合コンパスね。

だってクラウドがシチュー食いたいって。

早く帰って煮込まないと!

 

あ、ジャガイモない。

カンセル今すぐ買ってきてよ。

 

えっ 忙しいって何いってんの。

クラウドのシチューのが大事だろ?

 

「絶対、クラウド至上主義。」

(僕の世界はこの子を中心に回ってる!)

 

 

 

 

 

 

 

 

NOVEL top

C-brandMOCOCO (2012.5.7

ただの温泉えっちっち。

ちなみにセフィには「服の中に」指をいれられた、だけです。

 

 

 

 


 

 

inserted by FC2 system