*ご注意*
@ 「それは、死に至る病。」その後のお話です。
A ザックスが、相変わらずクラウド大好き病発熱中!です。
B ただのエロロです。(18才以上の方の閲覧推奨)これで完結になります。
―番外編5―
人工呼吸で助けてください。
「俺の真似、してみて?」
クラウドの唇の間から舌を滑り込ませ、彼のそれに絡める。
そうすると、クラウドも応えようとしているのか、俺の舌を追いかけてくれる。
そのぎこちなさが、すっげえ可愛い。
彼の甘い唾液を全部奪うように、深く深く口づける。
「ふ…っ、ん、」
本当は、もっとこうしていたいけど――
彼があまりに苦しそうなので、そっと唇を離してやる。
クラウドは息を切らせながら、俺の胸に顔を擦りつけてくる。
「もう一回…」
「クラウド、キス好き?」
珍しく甘えるような仕草に、嬉しくなってクラウドの柔らかい髪を何度も撫でる。
「だって…こないだより、美味しいんだもん…」
「え?」
そういえば、前にクラウドを犯したとき…俺は、煙草をふかした後だったかもしれない。
「クラウド、苦いの嫌いだもんな。」
今日は、とびきり甘いキス。
無理矢理じゃない、欲望のままに抱くのではない…人生で一番のロマンチックな夜にしてあげたい。
ここが、安っぽいラブホテルだろうと、二人の愛があればスイートルームだ。
「ん、ふ…、ざっく、」
舌ったらずに俺の名を呼ぶクラウドに、もはやいろいろ爆発寸前。
キスをしながら、クラウドのバスローブの紐をとくと。滑らかな肌をすべるように、ローブが落ちていく。
きめ細かい肌を撫でるようにしてその感触を味わうと、クラウドが小さく震えた。
「恐い?」
「…こないだみたいに、痛いのはヤだよ。」
「大丈夫、死ぬほど、優しくするから。」
前に抱いたときは、少しの前偽もなく慣らすことをしなかった。
どんなに痛かったか。どんなに、恐かったか。
「絶対、痛くしない。約束する。」
この腕の中の宝物に、二度と傷なんかつけやしない。
「忘れられない夜にしてやる。」
そう、とびきり甘い夜に―――
『あん!あん!ああん!』
「「……あ。」」
すっかり二人の世界に入って、忘れていたけれど、
部屋の特大テレビには、男女の辛みが続いていて、勝手に盛り上がっていた。
せっかく甘いムードだったのに、クラウドの気が変わってしまうかもしれない。
慌てて床に落ちているリモコンを拾おうとすると、クラウドがベッドの上で猫のように丸くなった。
「クラ?」
「やだ、こっち見るな…」
…もしかして。
「クラウド、隠すなって。」
丸くなったクラウドの体を、無理やり開かせる。
足を左右に開くと、可愛いクラウドのあそこがふるふると揺れた。
「勃っちゃったんだ?可愛いな。」
思わず素直な感想を口にすると、クラウドが涙目で抗議する。
「ばか…!見るな変態!」
「無理。目が離せねえ。こんな可愛い体、見たことない。」
「嘘つき…。男、なんだから…気持ち悪いって思ってるくせに…」
クラウドは、自分を何もわかっていない。
女の子の体なんか比較にならない、こんなにも、俺を夢中にさせて止まないっていうのに。
「ほら、見てみな?」
「え?」
「あの子より、オマエの方がすっげえ可愛いだろ。」
彼を後ろから抱きしめ、顎を優しくつかんで映像を見せる。
「や!見たくない…っ」
「クラウド、こういうの見たことない?」
「当たり前…!」
「じゃあ、ちゃんと見て。オマエの方が可愛いってわかるから。ほら、」
画面の中では、足を淫らに開き、男の手でいかされる女の子の痴態が映し出されている。
体をぴたりとくっつけているからわかる。クラウドの胸の鼓動が、異様に速い。
他人のセックスを目にして体を反応させるクラウド――その様は、信じられないぐらい俺の興奮を呼ぶ。
それと同時に、微かな嫉妬を覚えた。
俺だけを見て、俺の声だけを聞いて、俺の体だけで感じてほしい。
自分で見せておいて、全く矛盾しているけれど。
クラウドの口内に指を指しこみ、その指を舐めるように優しく囁くと、
彼はわからないといった目で見返してきながらも、遠慮がちにそれを舐める。
その指を、クラウドの足の間――ピンクの花びらみたいに愛らしい蕾にそっと持っていく。
「え…?!」
「指、いれるよ?」
「あっ…!」
そっと指を挿しこみ、少しずつ少しずつ…中へと侵入させていく。
「…クラの中、すっげえ良さそう。柔らかいのな。」
「ひ…っ、ざっく、」
痛いのか、苦しいのか。
先ほどまで、ふるふると反応していたクラウドの下半身が、萎えてしまっている。
それが可哀想で、空いている左手でそっとクラウドのそれを握ってあげる。
「ちょ…そこ触っちゃ…」
「そこって?」
「やぁっ!こんなのや、恥ずかし…よ…、」
足を広げられ、目の前で大事なところを握りこまれて、クラウドは羞恥に耐えきれないというように首をふる。
それに――
『そんな…かきまぜないでえ…!ああん!ああん!』
甲高い声で喘ぎ、よがる、画面の中の女の子。
それにタイミングを合わせるように、クラウドの中に挿しこんだ指を前後に動かす。
「ひん!や、指、だめ…」
画面の女の子よりも、控えめで、でも甘い甘い声。
たまらなくなって愛おしげに耳たぶを甘噛みすると、クラウドがふるりと震えあがった。
「ふ、だめ、だめ…」
…可愛い。必死に首をふるクラウドの仕草は、まさに俺の理想通りの反応。
「クラウドってさ。ほんと、すっげえエッチな体してんのな。」
指先で与える程度の、ほんの少しの刺激で、大袈裟なぐらいに反応するクラウドの体。
クラウドは俺の言葉を非難だと思ったのか、振りむいてその目に涙を浮かべた。
「ひどい…」
「え?違う、嫌な意味じゃなくって、」
「どうせ俺は、おかしいよ!気持ち悪いと思ってるんだろ…!」
「んなわけあるか!めちゃくちゃ可愛い反応だから、たまんねえって言ってんの。ほら、」
「きゃあ!」
指の腹で奥の壁をぐりぐりと押してやると、クラウドの内部がぎゅうっと締め付けてきた。
「こら、締めすぎだって。」
この収縮感、すごすぎる。この中に俺も入り込んで、締め付けてもらえたら…
そう考えて、思わずごくりと喉がなる。
「もう、挿れたい…」
つい零れてしまう本音。なんて、余裕のない男なんだろう。
もっと、慣らしてあげたい。
体中を愛撫して、数えきれないぐらいキスをして、恥ずかしいぐらいの愛を囁いて――
そうしないといけないし、そうしてあげることをずっと夢見ていた。
もう二度と、この子を傷つけるものかと。…確かにそう思うのに。
「ごめん、限界。」
クラウドの尻で自然にすりあげられた俺の下半身は、その言葉通り、臨界点を突破していた。
このまま、ボトムの中で達してしまうかもしれない。
『挿れて!挿れてえ!』
おねだりする女の子の声が、狭いホテルの部屋に響く。
余裕がないのは、その子なのか俺なのか…
「ひ…っ!」
クラウドの中から、指を一気に抜き去ると、クラウドの腰をあげさせる。
「ちょっと、お尻あげて?」
そうして、素早くボトムのボタンを外しファスナーをおろす。
そのまま――飛び出してきた俺の熱の塊を、クラウドのそこに宛がった。
「え?」
「大丈夫、お尻おろしてごらん。」
本能的に恐いのか、中腰のまま動けないでいるクラウドの細腰を、両手でつかんで強引に下ろした。
「ひあぁっ!!」
『あーーーー!!!』
画面の中の行為と、ほぼ同時進行で行われる挿入。ほぼ同時にあがる叫び声。
だけど、俺にはクラウドの声しか耳に入らない。
俺自身を飲み込んだクラウドの蕾は、入り口がひくひくと震えている。
「ほら、ここ。女の子のあそこより、全然可愛いだろ?綺麗な色だし、小さいし。
こんな小さいとこに俺のが入っちゃうなんて、信じられないよな。」
クラウドの小さな尻たぶを広げて、思わずその蕾に魅入ってしまう。
「あ、あ、どうしよ、全部、はいっちゃ…」
「まだ全部じゃないよ?半分ぐらいしか入ってないし。」
「え?!」
そう、途中でつっかかったように、俺のは半分ぐらいしか収まっていない。
「全部、中に挿れてみたい。」
「無理、だよ…こんな大きいの、入るわけないっ、」
「こないだは、ちゃんと全部入ったじゃん。」
「だって、壊れるかと思ったもん…」
たしかに、クラウドの入口は狭すぎて、はたしてこれだけの体積のものが全部入るのかと心配になる。
本当は、このまま奥深くに突き立てて、思い切り抜き挿ししてしまいたい。
だけど無理矢理奥に押し込むのは、いくら何でも可哀想だ。
『すごい!奥まで届いてる!』
一度抜いてあげようかと、腰を引き始めたとき。
耳に聞こえてきた彼女の声――その瞬間、クラウドの目つきが変わった。
「俺だって……」
「え?」
「俺だって、できる。できる、もん…」
「わ、ちょ…クラ?!」
ベッドに手をつき、少し腰をあげるとそのまま、またゆっくりと下ろしていく。
クラウドの中に、俺自身が沈む感覚――頭がおかしくなるぐらいに気持ちがいい。
そしてその可憐な蕾が、俺のグロテスクな雄をめいっぱい銜え込んでいる様子。
それを後ろから見る眺めは、壮絶なほどにエロい。
「ザックス…全部、はいった…?」
「うん、根元まで全部。」
嬉しそうに振り向くクラウドの顔に、たまらなくなって頬ずりをして。
そのまま、クラウドの腰をつかみあげて前後に揺すりあげた。
「あ!あ!待って、待ってよ!」
「好き。クラウド、超好き。」
ずちゅずちゅと卑猥な音をたてながら、下からゆっくり突き上げる。
いきなり始めた律動にクラウドはなす術もないのだろう、
いやだと泣きながら、まるで俺の膝の上で踊るかのように腰が跳ねあがった。
その小さな白い尻にもっと突き立ててやりたくて、夢中で中を犯した。
「そんな、いきなり…っ」
「いきなりじゃねえよ。ずっと前から、オマエのことが好きだった。」
「そうじゃ、なくって…っ、あっ、んあっ!」
クラウドは、なんとか俺の膝の上から逃れようとする。
その小さな体を、離すものかと後ろからぎゅっと抱きしめた。
「他の女なんか、目に入るわけねえよ…」
「あ!あん!ざ…っ!」
「こんなに人を夢中にさせといて、何心配してんの?」
「や!下から突いちゃ、だめ!だめだよ…!」
クラウドの足を無理やり開脚させ、結合部を優しく撫でる。
「すげえな。愛し合ってるとこ、こんなに繋がるんだな。ほら、少しの隙間もない。」
クラウドの狭い狭い蕾。それに、俺の馬鹿みたいに育ちきったそれ――
まるでパズルのピースがはまったかのように、ぴたりとくっついてしまった二人の体。
少し動いただけで、全身突き抜けるような快感が走る。
『突いて!突いてえ!』
クラウドは、そんなオネダリはしてくれない。
だけど、AV女優の卑猥なセリフをクラウドのそれのように都合よく置き換えて、そのまま突き上げる。
「あぁっ!だめ…、お尻、壊れちゃ…!」
クラウドに手をつかせ、後ろから深く穿った瞬間。
一瞬、理性がとんだ。
気付けば、可愛そうなぐらいに思い切り腰をうちつけて、
「ひぃ!いや!いやぁ…っ!ゆるして、ざっくす、ゆるしてっ!」
無我夢中で、ただひたすらに穿っていた。
こんなんじゃだめだ、と思ってみても…どうあっても止まらない。
「ごめん、とまんない…っ!」
止まらない。愛し過ぎて、愛することを止められない。
激しく穿てば穿つほど、クラウドの中はぎゅうっと縮まり、俺自身を奥深くへ引き込む。
好きだ、愛してると。ばかみたいに喚いている自分。
壊れてしまうのではないかと思うほどに、ギシギシと悲鳴をあげる安物のベッド。
体を支えてはいられないのか、顔をベッドに押し付けてただ俺を受け入れるしかないクラウド。
あまりに余裕のない行為――
相も変わらず稚拙なセックスしかできない自分が、心底情けない。
なんて情けないほどに、この子しか見えないんだろう。
ただただ、この子が欲しい――それしかもう、考えられないなんて。
「出す、ぞ…」
『中、出してぇ!』
「中、出しちゃだめ…おねが、」
「だめじゃない。」
「だめ、だめだよ…!おなか、いたくなっちゃ…」
「大丈夫、俺がちゃんと綺麗にするから、」
「いや、だめ…っ!お願い、ざっくす!」
いやいやと泣くクラウドを、無我夢中でかき抱いた。
「ごめん!俺のこと、許して。」
「きゃあっ!いやぁあああん!!」
ずんと奥深くに突き刺し、そのまま思う存分に射精した。
「ひ…っ、ざっ、くす、」
「ごめん、まだ出てるから。もうちょいこのまま…」
「あ、あ…、あ…っ」
この子が嫌がることは絶対にしない、そう誓ったはずなのに。
俺はまた、自分のエゴで最低なことをしている。
繋がった部分から、俺の出した白濁の液がどろりと零れ落ちていくのがわかった。
「ごめん…」
その言葉は、嘘じゃない。
だけど、彼の腹の奥底まで、自分の欲で汚してしまいたいという欲求。
その恐ろしいほどに強い本能には、抗えなかった。
「ごめん、な…。」
ごめんと繰り返し謝りながら、なおもその出したものを彼の中に塗り込めるように押し付ける。
「いやぁ…ッ」
おそらく、ほぼ俺と同時に達したのだろう。
クラウドの可愛い性器に触れると、蜜が溢れていた。
それが嬉しくて、クラウドにキスしようと彼の髪を耳にかけると。
クラウドの涙で濡れた瞳と目が合った。
「こんな…ひどくするなんて、きいて、ない…」
その言葉に、背筋が凍る。
少し冷静になって、自分がいかに独りよがりなセックスをしてしまったか思い当たった。
「ごめん…ごめん!」
後ろから無我夢中で抱きしめると、クラウドの腕が俺を振り払う。
「いいから抜けよ!ばか犬!ばか猿!エロ河童!」
発情しそうな動物(?)ばかりをあげられて、クラウドの細い脚に鳩尾を蹴り上げられた瞬間。
「ぐ…!?」
目の前が、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる…
いや待てよ、この展開。これはまずい。いくら何でも、二度目はまずい!
「…ザックス?」
「う…、」
耐えろ俺!今そんな粗相≠犯したら、今度こそ愛想つかされて…
クラウドに呆れられるのは必須。下手をすると、捨てられてしまうかも…
耐えろ!耐えろ!何が何でも耐えろ!
そうだ、洗面所に行くまで…たえ…
「おえええええええ!!!!!」
飲んだら乗るな。飲むなら乗るな。
――飲んだら好きな子にも乗るなと、教習所の先生はなんで教えてくれなかったんだ。
…酒を飲んだ後のセックスは、無理をすることなかれ。
(最悪だ…。)
あれから、どれぐらい時間が経ったんだろう。
かなり長い間眠っていたようだから、もう朝かもしれない。
ベッドサイドに時計が設置されていたはずだから、確かめることは容易だ。
だけど、だけど、だけど…目を開けるのが怖い。
クラウドは今、どんな顔をしているのだろう。
おそらくすぐ隣にいるだろう彼…とてもじゃないが、合わせる顔がない。
呆れられてしまっただろうか。
汚い、と嫌悪されただろうか。
冷たい目で、睨まれるだろうか。
アンタなんかいらないと言われてしまうだろうか――
もしかしたら。
すでに「隣に」もういないかもしれない。
普通の女の子なら、怒って先に帰ってしまうはずだ。…だから、クラウドだって。
「……ザックス、起きて。」
あ、いた!いたのか!
良かった、置いてきぼりはくらってない。でも――
「もうチェックアウトしないと。電話かかってきたよ。」
でもどうしても、目を開けられない。
「…まだ、気分悪いの?昨日、あんなに無茶な飲み方するから…」
はい、ごめんなさい。おっしゃる通りです。
「それとも、怒ってる?そりゃ、いきなり鳩尾にいれて悪いことしたけどさ。もとはといえば、ザックスがあんな…」
そう、あんな乱暴な抱き方をしてしまったんだから、殴られたって蹴られたって当然。
以前と違うのは、事前に同意があったかどうかだけで…
前にレイプしたときと、あれじゃ同じじゃないか。
「あんな恥ずかしいこと…する、から…」
酔っ払って、強引で自己中心的で下手くそなセックスをして。
好きな子の前でゲロしちゃって、しかもそのままぶっ倒れた。
無理矢理中に出して「俺が綺麗にするから」なんて言ったくせに、俺、何もしてないじゃん。
きっと、クラウドが俺の吐いた後を綺麗にしてくれて、身体も拭いてくれたんだ。
「ザックス?ねえ、大丈夫…?」
ああ、なんでクラウドは。こんな時まで俺の心配をしてくれるんだろう。
心底心配そうなその声に、俺の胸がちくりと痛む。
そんなに無条件に優しくされると、涙さえも出てきてしまいそう――
「よしよし。」
優しいクラウドの声、優しいクラウドの手の力。
頭をそっと撫でられて、堪えていた涙が零れそうになった。
それをクラウドの指が、優しく拭う。
「ザックス。目、あけてよ。」
クラウドに心配かけたくない、けど俺は目を開けられない。
オマエの顔、直視できない。
「…俺、大丈夫じゃない。」
目をつぶったまま、クラウドにそう返す。
「二日酔いで頭痛いし、胃がムカムカするし、腰がだるいし、それに…」
どれをとっても、全部自業自得。
「それに?」
「オマエに、嫌われちゃったし。」
自分がかっこわるすぎて、消え去りたいぐらいだ。
「…ばかみたい。」
おっしゃるとおり、俺は馬鹿の代名詞みたいな男です…。
「あんなことで、嫌いになるわけないじゃん。らしくないの。」
こっちは深刻なんだけど、クラウドは可笑しそうにくすくすと笑う。
(あ、気になる。)
クラウドは今、どんな顔をしてるんだろう?
片目をそっと開けてみると、窓から入り込む眩しい朝日に目が痛くなった。
そうして、もっと眩しい金色が俺のすぐ眼の前にあって。
「……そんな顔近づけると、キスしちゃうぞ。」
だから、頼むからこんな情けない今の俺を見てくれるなと。
そう忠告したつもりが…クラウドが優しすぎるぐらいの表情で、「しょうがないなぁ」と目を細めた。
「また、甘えん坊ザックスが始まったの?」
そうして、そっと重なる唇、
クラウドが「痛いの痛いのとんでけ」と頭を撫でてくれるもんだから。
遠慮なくその小さな体に泣きついた。
勢いあまって、ベッドから二人転げ落ちて――もう一度おはようのキスをした。
この病は、重篤です。
君の瞳にドキドキ、君の唇にムラムラ、
君の優しさにうるうる…
お願いします。
愛の人工呼吸で助けてください。
(ちゅ!とやっちゃって!)
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