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「赤ずきんを脱がさないで。」その後のお話。

前回までシリアスだったのに、書いてる奴の頭があれなんでコメディにシフトしました…。

 

赤ずきんを脱がさないで。

番外編7

「ハッピー・エンドじゃない。」

 

 

森は、その季節ごとに色を変えていく。

冬は一面真っ白な雪景色、春は黄やピンクの花が咲き乱れ、夏は深い緑に覆われ――

そして秋は暖かみのある赤や橙、茶に染められている。

一年でいつが一番好きかと問えば、きっとあの子は「秋」だと答える。

落ち葉の絨毯の上で、陽だまりの祝福を受け、一日中本を読むのが好きなのだと。

 

「――でもさあ、俺のこともかまってほしいんだけど…」

「もうちょっとだけ、いい子で待ってて。」

今はきりが悪いのだと言うけれど、そのつれない返事ももう3回目。

いい加減、手持ちぶたさだし、久しぶりに会えたのだ。

もっと話したり、キスしたり、触れ合ったりしたいと思うのは当然。かまってかまってと駄々っ子のように

訴えてみても、低い声で愛を囁いてみても、読書好きな恋人の関心は得られない。

 

こうなったら、最後の手段だ。

「うわっ!…びっくり、した。」

「キューン、キューン」

「なに?こんなに甘えん坊だったっけ、ザックス。」

最後の手段――つまりは、クラウドの好きな犬(本当は狼だけど、クラウドが犬だというので

もう犬でもいいかという結論だ)の姿になって彼の興味をひくこと。

効果はてき面だったようで、クラウドは本にガーベラのしおりを挟むと、ザックスの背中を撫でてくれる。

 

獣の姿になるのは、好きではない。

普段その必要性もないし、日常生活ではむしろ隠していることだから、おそらく一年ぶりだ。

そう、一年前。ソルジャー・セフィロスとともに、遠く離れたミッドガルへと赴き、

正式なソルジャーとなった、そのソルジャー試験や身体検査のとき以来だろう。

 

 

 

 

 

 


 

もう、一年前のことになる。

 

森の中でセフィロスに撃たれた傷は、研究所で治療を受けて完治した。

治療ポッドから出て、迎えにきてくれたのだろうクラウドを抱きしめている時、

すぐ傍らに立つセフィロスに気付いたザックスは、当然のように掴み掛った。

重傷を負ったこの体を担ぎ、この研究所で治癒してくれたことはザックスも知っている。

だが、元々この身を死の淵へと追い込んだのは他でもないこの男。

そして何よりも、クラウドを辱め、傷つけ、泣かしたその仕打ち――

それを、どうやっても許せるわけがない。

体が動くようになったら、絶対にこの手で殺してやろうと思っていたのだ。

 

それをクラウドが、必死で止める。

優しい恋人は、あれだけのことをされたというのに、「ザックスが無事だったからもういいんだ」と

男の罪を許そうとする。

「俺のことは許さなくていい。…だから、セフィロスのことは許してあげて。」

ザックスが怪我を負ったのは自分の弱さのせい、ザックスを裏切ったのは自分の浅はかさのせいだと、

そう言って自分を責め続ける。ザックスがクラウドを恨むなど、あるわけがないのに。

 

泣きながらザックスに縋り付くクラウドを、セフィロスはただ黙って見ていた。

それは以前のような『支配する者』の目ではない。

愛しいと、言葉なくその眼が言っている。…そんな気がした。

あの後、二人の間に何があったのかザックスにはわからないが、男を許すことがクラウドのためだと

いうのならそれも出来る気はした。今すぐに、ということは出来ないけれど。

何年と、何十年と時間をかければ、あるいは。

 

「…クラウドに、謝罪の言葉はないのかよ。」

息を吐き出してから、出来る限り自分を落ち着かせて男に問う。

これ以上男を責めることは、クラウドを責めること。少なくともクラウドは、そう感じるだろうから。

「ないな。」

「――――っ!てめえ!!」

一度抑えたはずの殺意が、黒い染みのように広がっていく。

こんな男、許す価値があるのか。いやあるわけが、

 

「俺は、あの一度だけでいい。それで生きていける。」

 

セフィロスがそう目を伏せ、自身の恋に終わりを告げた。

男に同情の余地などない。ないというのに、男の抱く想いを想像して、想像しただけで、

ザックスは呼吸がままならぬほどに苦しくなった。

一度強引にでも手にいれた体を、支配した心を、手放すのはどんな気持ちだろうか。

たとえばもしも、ザックスがセフィロスの立場であったら――きっと耐えられない。

死んでしまいそうなぐらいの孤独を、ザックスは知っている。

知っているからこそ、たぶん、わかってしまうのだ。

セフィロスの、そのたった一度きりの情交を大切にしたいと思う、その心を。

 

「今度、クラウドを泣かしたら――てめえを殺す。」

 

男は口元を釣り上げて哂う。まるで、ザックスの怒りなど取るに足らないとでもいうように。

「なに笑ってやがる。」

「お前などに俺が殺せるものか。俺を殺せるのは、俺だけだ。」

「…っ!!」

頭に血が上って、再び煮えたぎるような怒りに支配されたそのとき、

 

「だから――そのときは、自分でやるさ。」

「え?」

 

 

 

 

「この子を泣かすぐらいなら、俺は死ぬ。お前に言われるまでもない。」

 

 

 

 

 


 

 

逃亡か、別離か――どちらかを選べ、と。

 

セフィロスが二人に答えを迫ったのは突然で、さして考える時間も与えられなかった。

質問の意図がわからず首を傾げるクラウドとは違い、ザックスはその二択を予想していた。

研究所で治療を受けている間、研究員たちが口にしていた自身にまつわる人体実験の事実…

ソルジャープロジェクト≠ノついての情報を、ある程度得ていたからだ。

 

神羅カンパニーはジェノバ細胞の研究結果を欲している、つまり、ザックスを探している。

18年前の「研究結果」であるザックスが、この森深くで生きながらえているという事実を

もう神羅は知っていて、だからこそセフィロスにその回収を命じたのだという。

神羅は貴重な人間兵器を手放しはしない、ザックスを回収し軍人にさせようと躍起なのだ。

ここでセフィロスがザックスを見逃したとしても、別の追っ手により、ザックスはミッドガルに連行される

だろう、セフィロスが話したのはそんな内容だった。

 

「アンタが命令されたのは、俺の回収だけなのか?」

「…どういう意味だ。」

「そのまんまの意味だよ。アンタが心配してるのは、どう考えても俺じゃないだろ。」

「……。」

「アンタが生かそうとしてるのは、俺じゃなくてクラウドなんだろ。つまり神羅は、」

ザックスが言葉にするのを一瞬ためらったとき、セフィロスが言った。

 

「サンプルに接触したもののDelete――つまり、隠蔽せよと言われている。」

 

サンプル、すなわちザックスと関わったことのある人間は、一人だけ。

森の奥深くで隠れるように生きてきたザックスにとって、クラウドただ一人なのだ。

「それは…俺、を消すってこと?」

クラウドが肩を揺らす。その震える小さな肩を、包むように、守るように、ザックスは抱き締めた。

 

「オマエには、指一本触れさせねえよ。言っただろ?」

 

最も恐ろしいことは、自分が捕まることではない。クラウドが、神羅に狙われることだ。

それはザックスだけでなく、セフィロスにとっても最悪な未来であるのだろう。

「お前のためじゃない。クラウドのために…逃げろ。世界の果てまで、な。」

神羅に見つかれば、ザックスは回収され、クラウドは処刑される。

それを回避するために逃げろと言うセフィロスは、これまでの不遜な物言いや自信に満ちた態度では

なく、どこか弱々しい。おそらく、男はわかっているのだ。

 

世界の果てまで逃げたとして、その果てには限りがあること。

 

神羅という巨大な勢力を前に、いずれ二人は捕らえられ、クラウドはきっと――…

セフィロスがそう予測するならば、それは予知といってもいい。

ザックスもクラウドも、神羅がいかに巨大な力があるか知らないけれど、

セフィロスのことは恐ろしいほどにわかっているつもりだった。その力も。知恵も。

 

出来るならば、クラウドを連れて逃げたい。

そうして、どこかのお伽話のように「いつまでも一緒に」平和に暮らして行けたなら。

 

「…ごめん、クラウド。」

「え?」

「俺は、おまえを危険な目に合わせたくない。だから、」

「ちょっと待ってよ、ザックス。まさか、」

 

 

 

「だから…一緒にはいられない。」

 

 

 

さよならと、そう告げた。

 

 

 

 

 


 

 

ザア…と風が吹くと、色とりどりの葉が弧を描いて踊る。

クラウドの手元にあった本のページが悪戯に捲れて、挟んだはずのガーベラの花も飛んでいく。

彼は諦めたように、その本から視線を外した。

「自分から、俺のことフったくせに。今更尻尾振っても、遅いよザックス。」

頭を撫でてくれる優しい手つきとは裏腹に、彼が恐ろしい言葉を口にしたものだから、

ザックスは血相を変えて反論した。クラウドはもしや、ザックスの気持ちを誤解しているのではないか。

 

「ワンワン!!」

「ザックス、俺、犬語わかんないから。」

「クラ!俺、別れたつもりなんかないし!っていうか、別れてなんかないよな?!そうだよな?!」

 

狼になったり、人間になったりと忙しい。

だが、愛されるには獣の姿で事足りても、愛を語るには、獣の姿では足りない。

 

「一年まるっきり、ほったらかしにしてさ。そういうの、自然消滅っていうんだよ。」

「冗談!毎日手紙書いただろ?!好きだ愛してるって、毎日あれだけ…」

大袈裟でなく、毎日手紙を書いた。

一日だって欠かしたことはないのだから、365通分の愛の告白を、クラウドは受け取っているはずなのだ。

「行かないでって泣き縋る恋人を、突き放すような酷い男の手紙。読むわけないじゃん。」

読まずにヤギの餌にした、なんて。細い顎をツンと反らして、何とも酷いことを言う。

「そ、そりゃ、オマエのこと泣かしちゃったけど。でもそれは…」

 

それは、クラウドのためにしたことなのだ。

彼の未来を守るために、一番最善だと思う選択をした。

 

1年前、セフィロスに迫られた選択「逃亡」と「別離」。

セフィロスは当然二人が逃亡するものだ考えていただろうし、クラウドとて、それを望んだ。

言葉どおり「死ぬまで」一緒にいたいと、そう言って泣き縋ってくれた。

けれど、ザックスが選んだのは後者…クラウドと離れることだった。

 

人目から隠れて暮らすこと、追われ続ける人生が、いかに苦しいかザックスは知っている。

そうして、自分とともにいる限り、クラウドの命は死と隣り合わせだ。

家族や村を捨てさせて、世界の果てで二人ぼっちになって、クラウドを自分のものだけに出来ること、

それはそれで幸せかもしれないと、仄暗い思考に誘惑されそうにもなる。

けれど、それでは駄目なのだ。

本当に幸せにしてやりたかった。誰に臆することもなく、誰に恥じることもなく。

 

だから、ザックスは選んだ。

ミッドガルに赴き、自ら回収されに行くことを。―――ソルジャーになることを。

 

 

 

 

 

「本当にいいのか?軍に属すれば、神羅の犬だ。本当の、化け物と言われることになるぞ。」

おそらくあれは、セフィロスが最後に与えた、ザックスのための『逃げ道』だったのだろう。

 

ニブル村から数千キロ離れた、大都市ミッドガルへとザックスを連行してきた(正確にはザックスが

連れていけとまとわりついたのだが)セフィロスは。

神羅ビルの53階、バトルシミュレーションルームの扉の前で、一言だけ、そう言った。

セフィロスとザックス、二人の目の前にある扉を開ければ、そこはソルジャー試験の会場になっていて、

幾人もの試験官・研究員・神羅役員たちがモニターで見学している。

神羅ビルに赴いてから、即日行われたソルジャー試験。

本当にこれでいいのかと、セフィロスは念を押すようにそう尋ねた。

おそらくは、この試験も、そして化け物と呼ばれる人生でさえも、それはセフィロス自身が

通ってきた道なのだろう。

 

「このままクラウドを連れて逃げて、危ない目に合わせるより――俺は、化け物になった方がいい。

あいつを守れるような力をつけたら、絶対、クラウドを迎えにいく。」

 

18年間、この身は化け物ではないと。いつだって誰かに、自分に言い聞かせてきた。

人の視線から逃れて、社会から逃れて、奇異の対象として扱われることを恐れて生きてきた。

けれど、何処に逃げても、たぶん、自分からは逃げられない。

人非ざる者であることは変わらない。そうであるならば、自分で化け物を選ぶのもいい。

愛しい人を守るということが、愛しい人を幸せにすると言うことが、楽な道であるはずがないのだ。

 

「…化け物のお前を、あの子が待っていてくれるとでも?」

「当然!クラウドは俺の、ご主人さまだからな!」

たとえザックスがどんなに醜い化け物になっても、どんなに手を汚しても。 

クラウドはこの馬鹿犬!と尻尾をつかみ上げることはあっても、突き放すことはしない。絶対に。

 

「世界一強い番犬になって、オマエを迎えに行くからな。待ってろ、俺の赤ずきん!」

 

いらっしゃいませ――――!!

新しい扉を叩き割って、その世界に力強く、第一歩を踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 


 

「だから俺は!オマエのこと捨てたわけじゃないし、別れたつもりも毛頭ねえよ!

正式なソルジャーライセンスとって、こうやってオマエに会いにきただろ?!」

正式なソルジャーとして、ある程度の軍位を手に入れたザックスは、もう追われる身ではない。

軍属なのだからそれほど自由があるわけではないが、それでもこうして休暇を得て会いに来れたのだ。

 

兵士として生きることは、正直やりきれないほど苦しい時もある。

けれど、何かを得るためには失うものもある、それは自然の摂理だ。

少なくともクラウドを得る為ならば、自分の善意など容易い犠牲だと言える。

 

「ふーん…俺はアンタのこと、とっくに昔の男だと思ってたよ。」

「な…まさかクラウド、す、好きな人できた、とか…」

まさか、クラウドがつれない態度をとっていたのは純粋に読書に勤しんでいたわけではなく、

ただ心が離れたからだとでもいうのか。

今朝方早くにこの村について、いつも二人が待ち合わせしていた大きな楠の木の下で彼を待っていた。

手紙で伝えた時間帯よりも何時間も早く、クラウドはやってきてくれたというのに。

 

再会した二人は抱き合うでもなく、口づけを交わすでもなく、「久しぶり」とぎこちない挨拶を交わしただけ。

実のところ、クラウドがまた一段と美しく成長していたものだから、ザックスは少し物怖じてしまったのだ。

たった一年会わないだけで、こんなにも変わるものなのか。

こんなにも、愛おしさを募らせることが出来るのか、と。

 

抱く愛しさに恐怖すら感じてろくに話も出来ずにいると、クラウドが読書をしたいと言い出して、

それの気が済むまで付き合うことにした。

読書が終われば、襲い掛かるようにキスをして抱きしめて愛し合おう、そう胸をときめかせながら、

ザックスは言葉通り「待て」というべきか「お座り」というべきか…とにもかくにも、忍耐と闘っていたのだ。

それなのに。

 

「好きな人っていうか…可愛いなって思う子はいるよ。」

「えっ!」

「黒髪で、目が大きくて、いつもミニスカート履いて元気いっぱいなかんじの、」

「うわあああああああああああああああ!!!」

「なにザックス、気持ち悪い声出すなよ」

「だってクラウドが!JKの足眩しいとか言うから!!」

JKってなに。」

 

都会に住めば誘惑も多い。

人と接触せずに生きてきた頃はあり得なかったけれど、ミッドガルに出てから幾多の女に誘われたし、

想いを寄せられた。おそらくは、人社会においてザックスは『ハンサム』の部類に入るのだろう。

だけど、絶対にこの身を汚したりなんかしなかった。

狼も人も、一夫一妻制。クラウド以外の誰かと情を交わすなどあり得ない。あり得ないのだ。

 

「駄目!絶対駄目!クラウドは俺のものだ!」

「ザックス、キャンキャン煩いよ。っていうか、鼻水たれてるし。マジ泣きするなって…」

「なんでだよ!俺だって黒髪で、目もぱっちりしてるようなそうでもないようなだし、あとはミニスカ履けば

元気いっぱいなかんじで可愛いだろ?!俺でもいいじゃねえか!」

「いや、心から見たくないからそれ。かすってもないし。」

「クラウドの浮気者!絶対別れてなんかやらないからな!俺はオマエじゃないと駄目だ!オマエなしじゃ

生きていけない!クラが、クラウドが俺のこといらないって言ったって関係ねえから。俺よりオマエを

愛してる奴なんているわけない!好きなんだ!いや愛してるんだ!その証拠に――

そう、この1年ズリネタはオマエだけだった!!!」

 

 

 

「……ザックス。全部、冗談だから。落ち着いてよ。」

 

 

 

言うべき言葉、言うべきでない言葉。

もう何も判断出来ずに、別れたくない一心で涙を散らして叫ぶと、クラウドが呆れ顔で頭を撫でてきた。

鼻をず、とすすると、耐えきれないようにクラウドは笑った。

かつがれたのだと気づいて、真っ赤になって文句のひとつでも言おうと思ったけれど。

「良かった。ザックスが、すごくかっこよくなってたから。もう、俺のことなんか

 相手にしてくれないのかなって…不安になって。馬鹿みたいだな、俺。」

クラウドが笑ったのは、ザックスのマヌケな泣き顔にではない。

不安になった自分自身に、笑ったのだと知って。――文句など、どの口が言えるものか。

 

一年は、あまりに長かった。

どれだけ寂しい想いをさせただろうか。

少なくとも、こんな仕返しをしたくなるほどには、寂しいと涙を流してくれたのだろう。

 

「クラウド。すっげえ、会いたかった。」

「うん…」

「今までも、これからも。俺には生涯、オマエだけだよ。」

「…ふっ」

「こら、そこ笑うとこじゃないから!」

 

 

「じゃあ、鼻チンしろよ。バカ犬。」

 

 

彼のいうとおり、自分は馬鹿犬なのだろう。もう、「マテ」も「お座り」も出来る気がしなかった。

 

落ち葉のベッドの上、獲物に食いかかる―――

赤いずきんがするりと肌を滑っていき、むかれた白い肌に獣は歯を立てた。

ずきんを脱いだクラウドは、狼に虐げられる童話の少女などではない。

彼は、この物語を歪んだ結末へと導いていく。

 

 

 

「…好きです。俺も、生涯――ザックスだけだよ。」

 

 

 

子どもの知らない、淫靡な世界へ。大人の知らない、愛の世界へ。

 

 

 

 

――可愛い、俺の赤ずきん。

 

泣いて、笑って、キスをして…

こういうの、なんて言うか知ってるか?

 

これは、ハッピーエンド(しあわせの けつまつ)なんかじゃない。

幸せのはじまり、だよ。

 

 

 

 

NOVEL top

C-brandMOCOCO (2013.04.29

意味わかりますか…説明くさすぎてもう、お話として成り立ってない…

次回、心から読まなくてもいいエロで終わります∑(´∀`)

 

 

 

 


 

 

 

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