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THERMAE(テルマエ) MIDGAR(ミッドガル) 

過去拍手シリーズ

 

テルマエ○マエのザックラパロディ(とか言って、原作とはもはや関係ないものに…)

・クラウド…古代都市ローマ在住。若きテルマエ(共同浴場)建築士。尻が可愛い。

・ザックス…現代都市ミッドガル在住。(自称)みんなの正義の味方、ソルジャー2ND

 

Story2.神羅の共同浴場でポロリ

 

 

「あ〜今回の任務きつかったなぁ」

1か月の禁欲生活、ほんと堪えるわ。あんな山奥じゃコールガールも呼べないしな。」

「この後どうするよ?やっぱあれか?俺たちの心と体を癒してくれる…」

 

 

「「「ミツバチの館!!!」」」

 

 

 

 

 

ここは、神羅ビル64階の共同浴場。

トレーニングルームと併設されていて、おもにソルジャーが使用している。

ソルジャーの自室にはむろんシャワールームも浴槽もあるが、ミッション帰りのソルジャーたちは

皆ここで汗や汚れを落としていくのが常だ。砂や血で汚れた状態で、街を歩きたくはない。

 

今日も10人程度のソルジャー2ND3RDやたちが、ミッションの汚れを風呂で流していた。

そんな、いつもどおりの風景だった―――のに。

 

 

 

 

ザバッ!!

「え??」

「ええええ??」

ソルジャーが談笑する浴槽の中――そのちょうど真ん中から、突然飛び出してきた金色のもの。

「げほっ、げほっ!ぜえはあっ」

いや、金髪の信じられないぐらい可愛い『女の子』だ。

 

「うおっ!女の子がいきなり現れたぞ?!」

「めちゃくちゃ可愛いじゃん!なんで湯の中に?!っていうか、いつから潜ってたんだ?!」

「いや待て、この子おっぱいない。男みたいだぞ。」

「お、男…?!嘘だろ?!」

「俺、こんな可愛いなら男でもいいかも……。」

 

ソルジャーたちの興奮も、わからないではない。

湯のど真ん中から突然現れたのは、『一糸まとわぬ美少年』――

それも、美少女だと最初誰もが思い込んでいたほどの愛らしい容姿だ。

ミッドガルではそうそうお目にかかれない眩い金髪、それに透き通るような白い肌、

宝石のように不思議に輝くアイスブルーの瞳。

その人形のような愛くるしい子が、ぜえぜえと呼吸を乱すさまは、なんというか…

男としての興奮を呼び起こすというものだ。

 

「ねえ、キミ。どこからきたの?」

「お、男だよな?ほんとに、男???」

「言葉わかる?…いや、わからないみたいだな。」

 

言葉がわからないらしい、異国の美少年。

とにもかくにも、ソルジャーたちは確認しなければ気がすまなかった。

この子に、つくべきものがついているのか。――本当に男なのか。

「おい!誰もこないように見張っとけ!!」

 

数人のソルジャーたちで華奢な少年を捕らえ、タイルの上に引きずりだず。

少年は何か拒絶のような言葉を叫んでいたが、

それはソルジャーたちにとって聞いたこともない異国の言葉だった。

「あ、ほんとについてる。でもすっげえ綺麗な色だな…」

「ついてたって関係ねえよ。後ろからヤれば見えねえだろ。」

「ひゅー!見ろよこの尻!かっわいい!」

 

ジタバタと抵抗をやめない少年。

その拒絶こそ余計に男たちに火をつけてしまったのか、ソルジャーたちの興奮も最高潮に高まる。

そもそも皆、ミッション帰りで「女」に飢えているし、戦闘モードが抜け切っていない。

一度タガが外れてしまえば、それまで。

この見たこともない美しい少年の体を犯そうと、男達の目は血走っている。

 

おそらく少年は、いやだ、助けてくれと叫んでいるのだろう。

その叫び声が、泣き顔が、むしろ男の浅ましい欲望を加速させていると知らずに。

 

 

 

「…なにやってんの?」

 

 

 

ふいにかけられた声。

それは呑気な声色ではあったけれど、同時に皆の頭を一気に冷えさせた。

それが誰の声かわかってしまったから。

「その子、嫌がってんじゃん。俺、そーいうの嫌い。」

その声の主は、曲がったことを嫌い、正義感の強いことで有名な…ソルジャー2ND

 

 

「スマートじゃねえ。ださいマネすんな。」

 

 

―――ザックス=フェアだ。

 

 

 

 

 

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C-brandMOCOCO いただいた拍手に、心からの感謝をこめて。(2012.06.11 初出)

 

 

 

 


 

 

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